SKE48の松井珠理奈が、テレビ『僕らの音楽』で歌手の徳永英明から対談相手に指名された。テレビ番組で彼と共演したAKB48メンバーはこれまでにもいるが、SKEやNMBなど関連グループからは初めてという。松井珠理奈がその心境をブログで綴っている。

6月6日に行われたAKB選抜総選挙では9位と躍進した松井珠理奈が、8日に放送された『僕らの音楽』に出演した。収録は総選挙よりも前だったこともあり、徳永英明との対談もそこに集中せずに様々な話題が聞かれた。

「なぜ、私と対談を…？」と珠理奈は率直に徳永に尋ねたが、やはり気になるところだ。これまでAKB48からは板野友美や柏木由紀、渡辺麻友そして高橋みなみらがテレビ番組で徳永と共演してきたが、『僕らの音楽』への出演は関連グループからは誰もいなかったのだ。『SKE48オフィシャルブログ』でも、6月11日に珠理奈は「たくさんいるメンバーの中で、初めてって凄いことだし嬉しいです」と素直に喜びを表している。

徳永の答えは意外だった。「震災からの復興支援の番組を、幕張でやった時のこと」と彼は語りだした。これは今年の3月に、千葉・幕張の会場から生放送されたNHKの『震災から1年“明日へ”コンサート』のことだ。その出演者に、徳永とSKE48もいたのである。

会場の舞台袖にSKE48メンバーが20人程度待機していた。その傍らを徳永が通ると、メンバーのひとりが「おはようございます」と目を見ながら元気にあいさつしたのである。徳永はその時の気持ちを「麦畑に1本だけピョンと伸びた麦がある」と例えた。“なんだこの子は！”と気になった彼が、周囲に聞くと「SKEの松井珠理奈」と分かったという。

それから約3か月。「松井珠理奈さんは僕のことを覚えてくれているだろうか？」と今回の対談相手に選んだというわけだ。これまで中森明菜や小泉今日子など多くのアイドルを見てきた徳永は、「今も見た瞬間にスターだと分かる」と珠理奈のオーラを再確認していた。

対談が進み、目標は女優だという珠理奈に徳永は「実は幕張で見た時に『この子は大きな女優になるんじゃないか』と思った」と明かす。エネルギッシュな珠理奈だが、その根源を徳永は「昭和の古い魂を感じる」と見るのだ。それ故に大女優を感じたのだろう。

さらに徳永は「あなたはドラゴンボールでいう7つの玉のひとつをココに入れている」と例えて心臓を指すと、「そのままで過ごせば“昭和のボール”が誘導してくれそう」と評した。つまり今のまま頑張れば、女優の目標にも行き着くということだ。

他にも歌手としての喉のケアの仕方や名古屋の街の印象や好きな食べものなど話題は多岐にわたったが、驚くべきは松井珠理奈のトーク力である。大先輩歌手で親よりも年上の徳永英明とリラックスしてハキハキと会話する姿はとても15歳とは思えない。

しかし、名古屋では味噌カツと味噌煮込みうどんが好きだという徳永に「“あんかけスパゲティ”をぜひ試してください」と目を輝かせておすすめする様子は、地元を愛する高校生が垣間見えた。全力投球が彼女の魅力ではあるが、そんな一面も見せてくれるとホッとする。
（TechinsightJapan編集部　真紀和泉）