ツイッターをファンとのコミュニケーションツールとして活用している有名人がいる一方で、心無い書き込みによりツイッターをやめてしまった有名人も多い。次長課長・河本準一の生活保護不正受給問題を通して見えてきたツイッターとの関わり方を、爆笑問題・太田光がラジオで語った。
5月2日、自民党の片山さつき参院議員がツイッターとブログに「河本準一氏の生活保護不正受給疑惑について、厚労省に調査を依頼しました」と書き込みをしてから、約1か月。河本準一は謝罪会見を開くも、この問題は余波を広げ、さまざまな人を巻き込み日本中で騒動となっている。
この問題について「河本の善悪は、抜きにして」と前置きしたうえで、爆笑問題・太田光が『JUNK 爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ)で語った。片山氏がツイッター上に書き込んだことでツイッターユーザーを煽り、「河本 VS 片山」という構造が出来てしまい問題が大きくなった。初めは河本を攻撃していたツイッターユーザーだったが、謝罪会見以降、風向きが変わったと太田は分析する。今度は一気に片山バッシングに傾いたのだ。
太田は、このようにツイッターユーザーが大挙して「自分たちが100%正義」という考えのもと、他人を傷つけるツイートをしている現状を恐ろしいと話す。ユーザーが良いことだけをツイートしても、それはあくまでもネット上の“ボロを出さない”人格で、ユーザー本来の人格とまったく違うのではないかと太田は分析した。そのうえで、このような異なった人格に批判されるのはおかしいとし、「河本も片山も、しばらくは(ツイッターを)見ないほうがいい」とコメントした。
昨今、有名人のツイッターを見ていると、心無いツイートを目にすることがままある。すべてではないにしろ個人情報を晒し、表に立つ芸能人にとってこのような不特定多数の顔の見えない人格からのツイートとどう向き合うのか、メンタル面でも大きな問題となっていることだろう。
(TechinsightJapan編集部 佐々木直まる)