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writer : maki

【エンタがビタミン♪】“CMキャンセルにアンチの目”。環境変化する河本準一にアッコが電話で「これからや!」

河本準一が母親の生活保護受給問題に関して5月25日に会見を開いた。テレビ『アッコにおまかせ!』でもその件を取り上げ、和田アキ子が考えを示した。それは彼女から河本にとどまらず、芸能界へも再認識を呼びかけた内容だった。

河本準一が会見で説明した要旨は次のようになる。まだ彼が売れていない15年前には年収100万円を切っており母親に生活費を援助できず、(母が)生活保護を受けた。やがて2006年に「お前に食わせるタンメンはねぇ!」などのギャグでブレイクして収入が増えると、福祉事務所から「母親を援助できないか」と打診され援助を始めた。

ここで、生活保護受給を止めていれば問題にはならなかったのだ。しかし、彼は「母への援助が十分な額でなかったので」と母親は今年の4月まで受給を続けたと経緯を説明した。

ただ、それは河本1人で行ったことではなく福祉事務所と相談して決めたことであり、彼はその時点では問題になる行為とは思わなかったのである。その点について、河本は「収入が多いにもかかわらず生活保護を受けているのは“道義的にどうなのか”との指摘について、『自分の認識が甘かった』」と会見では話している。

また、今後は一定期間の受給金額を返還する意思を示しており、河本としては違法行為ではないが道義的には不適切だったと反省しているというのが会見での到達点といえる。

5月27日放送の『アッコにおまかせ!』では、この河本の件について和田アキ子をはじめ共演者から様々な意見が出た。

出川哲朗は、河本と仕事で一緒になったとき「本番では明るくやっていたが、普段はすごく落ち込んでいて反省する気持ちが伝わってきた」と語る。

アッコは会見後に河本と電話で話しており、声の様子では「元気そうではあった」という。彼は「自分が甘かった。福祉事務所と相談したのでそれで正しいと思っていた」と反省していたそうだ。

そんな河本にアッコは、例えば「外食していても『そんな金があるなら早く返せ』というような反応もあるだろう。いわゆるアンチというのがあるから」と話した。そして「(しっかりしないといけないのは)これからや!」と励ますと、彼も「はい! わかりました」と応じたのだ。

さらに番組スタッフが調べたところでは、河本が“ホンダの新車プロジェクトメンバー”としてタレント数名とイベントに参加した写真が、ホンダのホームページでは彼の姿だけ削除されていることが分かったのである。

ホンダ側に問い合わせると「吉本興業と連絡して対応を決めていく。それまでは削除した状態にしておく」と回答があったという。河本準一にはこうした周囲の対応など、環境の変化が起きることは間違いない。アッコの言葉どおり「これから」が彼の正念場となる。

この日、和田アキ子が話したことにもう少し注目したい。今回の件は実に複雑で神経を使う問題だが、アッコならではのつっこんだ内容が聞かれたのだ。

「うちら芸能人はいつも一年先は不安。出川のように体を張ったタレントはなおさらいつ死ぬか分からない」と話し出したのだ(ちなみに出川はアッコのたとえを否定しなかった)。河本も会見で母の受給を継続した時の気持ちを、「自分に何かあればオカンや家族も終わるのではと不安だった」と話している。

アッコは「でも、うちらよりも“もっと辛い思いをしている人”がいっぱいいる。そして、逆に“不正に受給を受けている人”もたくさんいて国も大変らしい」と話を進める。「だから、うちらは芸能人として“もっとちゃんとしないといけない”」と河本だけでなく共演者、いや芸能界に向けて訴えたのである。

それに対して勝俣州和は「自分も、くわしく分からないので福祉事務所から言われれば正しいと思う。でも、今回のようなことが起きたので注意したい」と肝に銘じていた。

アッコは今回の件について「自民党の片山さつき氏がブログで公開しなければ、分からなかっただろう」と振り返ると、「河本は矢面に立ったのかもしれない。でも必要なことだったと思う」と見解を示したのだ。

ところで、片山氏は河本の会見後に「今後は各党が適正な受給に向けて動くだろう。しかし(わが党)はきっかけとなった自負があるのでリーダーシップを取っていくつもりだ」と語っている。

世間では、不正受給の多さを指摘する声と共に今回の影響で「本当に受給を必要とする人たちが受けにくくなる恐れがある」との声もきかれる。問題を解決するには、複雑な環境に対応して適切な受給がなされるシステムの改善が急がれる。片山氏だけでなく、政府としても今回の件で終わりではなく「これから」というところだろう。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)