去る日曜日、ラスベガスで開催されたビルボード・ミュージック・アワードにはまさに音楽界をリードする一流ミュージシャンが多数集まり、見事なパフォーマンスを披露して会場をおおいに盛り上げた。そのうちのひとり、クリス・ブラウン(23)もまた素晴らしい楽曲をひっさげて登場。見事なダンスも含むその迫力あるパフォーマンスに拍手喝采の嵐であったが、そのパフォーマンスがどうも気に入らない人物がいた。
クールな自転車にまたがり、なんとも軽やかな身のこなしでステージに登場したクリス・ブラウン。最近ずいぶん体を絞ったばかりに一部メディアに拒食症説まで報じられていたクリスだが、筋肉のつき具合から判断するに、拒食症などでは決してあるまい。おそらくワークアウトによって絞りこんだ体は細いながらも適度にマッチョ。俗に言う“細マッチョ”を好む若いファンの間でもかなり評判がいいようだ。そんなクリスがこのたび披露した楽曲は『Turn Up The Music』。ノリの良い曲にあわせダイナミックなダンスを披露したクリスであったが、それを見た歌手P!NK(32)は思わずイラッ! 早速次のようにツイートしている。
「いつの日かこのアタシが口パクするとしたら、クリスくらい巧く(口パク)できたらいいんだけど。」
この痛烈なイヤミにP!NKの夫でモトクロスレーサーのケアリー・ハート(36)も同意したのだろう。彼もまた次のように妻のクリス批判に割って入っているのだ。
「俺の嫁(=P!NK)が同じようなパフォーマンスをするのを見たことがある。あの時P!NKは妊娠3か月。だけどきちんと歌ってたさ。」
早速記者もビルボード・ミュージック・アワードでのクリスのパフォーマンスを数回確認してみたが、確かに口パクであったことは間違いないようだ。だが今回のクリスのパフォーマンスは、とにかくダンスが激しかったのだ。プロのシンガーとしては「口パクなどもってのほか!」という気持ちも確かにあろうが、飛んで跳ねてのダンスに加え歌まで歌うとなれば、そのいずれかが疎かになることは明らかである。“ミュージック・アワードなんだから歌に重きを置け!”というP!NKの気持ちも分かるが、迫力あるステージパフォーマンスを披露すべくダンスが外せなかったクリスの気持ちも理解できる。その選択が正しかったのか否かは断言できないが、この日のクリスのパフォーマンスに会場はとにかく大盛り上がりであった。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)