イギリスのケンブリッジ公爵夫妻ことウィリアム王子(29)とキャサリン妃(30)は、やはり「ごくフツーの若い夫婦」でありたいと努めている様子。プライベート旅行ともあれば「格安航空会社」を利用するようだ。
このほどキャサリン妃の実家であるミドルトン家の人々と共に、アルプス山脈の巨大なスキーリゾート地として知られるフランスの「クーシュベル」に旅行した夫妻。キャサリン妃の妹ピッパ・ミドルトンさんがスキーレースに参加し、現地メディアはマイケルさん、キャロルさんというミドルトン家の両親とスキーを楽しむ夫妻の様子を幾度も報じていた。
その後一行はスイスに移動したが、帰国のフライトで利用したのは、“破格の”が手前につくことで知られる、ロンドンとジュネーブに本拠地を置く格安航空会社の「easyJet」。フライトで一緒になったという乗客が次々と、“驚いたよ。まさかのロイヤル・カップルが近くの席に座っているんだ!”などとツイッターで明らかにしている。
まさに“down-to-earth”という言葉がぴったりのこの若いカップル、やることなすことフツーの若い夫婦と何ら変わらない。ウィリアム王子は、新婚旅行より英国軍パイロットとしての仕事を優先させて人々をビックリさせ、その後も王子の赴任先では、キャサリン妃が自ら運転する車で地元のスーパーマーケットに現れ、大きなカートを転がしながら買い物をする様子が報じられたこともある。
ウェストミンスター寺院で行われたあの「世紀のロイヤル・ウェディング」から間もなく1年。思い出されるのは、キャサリン妃も義母であったはずの今は亡きダイアナ元妃に倣い、挙式の際に「夫に従って行きます」という昔ながらの宣誓の文句を口にしなかったこと。キャンパスライフで愛を育んだ、ごくフツーでごく現代風の若い男女であることを人々にアピールした次第である。
また、公表されない一連の挙式費用を英メディアはざっと34億円(うち警備費7億円弱)と見積もっているが、膨大な予算を組んでのロイヤル・ウェディングも、不名誉なスキャンダルでの離婚が続いているこの所の王室である。逼迫する国の財政と国民感情を鑑み、特に支持率1位のウィリアム王子は、庶民に求められているものをハード、ソフト両面においてしっかりと自覚している様子である。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)