現在、大ブレーク中のスギちゃん。しかしここにいたる前のスギちゃんの苦節の年月。そしてやっと日の目を見た今においても「夏までには消える」、「一発屋」などと言われ、彼の苦悩は実に絶えない。そんなスギちゃんの心の奥にある苦悩を、歌手・森山直太朗が即興ソングにのせて歌い上げた。
先週の着ボイスダウンロードランキングの上位3位までを独占し、大ブレーク中のスギちゃん。19日は『JUNK おぎやはぎのメガネびいき』(TBSラジオ)に出演した。少々のどの調子が悪いと語るスギちゃん。R-1ぐらんぷり準優勝以降、全く休みがないとのことでお疲れの様子だ。テレビ出演も増えたが、込み入ったトークになると持ちネタの「だぜぇ~」が出せなかったり、特番のように長い番組に出演すると、番組終盤には飽きられてしまうのだという。
そこで、営業に行った時など、時間がもつようにオリジナルソングを作ってもらおうということになり、小木の義弟、森山直太朗に白羽の矢が立った。
スギちゃんの芸能生活は波瀾万丈だった。特に『雷波少年』に出ていた時が一番大変だったと話す。1年間旅に出て帰ってきても、自分のことを誰も知らなかったのだ。その後4年間は、まったく仕事がなかったという。同時期に当時同じ事務所の「坂本ちゃん」がブレーク中で、営業もしてもらえない状態だった。『あらびき団』などにも出演、数々のチャンスもあったが、R-1準優勝までブレークとはならなかった。
そんなスギちゃんへ、森山直太朗が即興で作った歌『スギちゃんのうた』が披露された。この日、初対面だという2人。スギちゃんの苦労話を聞きながら、森山は『スギちゃんのうた』をつくり、ギター1本で弾き語った。歌詞には「ワイルドだぜの一言で人生変わったけど」、「つかまなければよかったかも」とブレークに疲れたスギちゃんの心の様子を描写。「逃げたい想いを押し隠し」、「どうせやるなら最後まで」、夏までに消えると噂されていることも「消えたところで死にゃしねえ」、「もとからワイルドだぜ」と今のスギちゃんの心のうちを見事に、ウェットに歌い上げた。森山が歌い終わると、スギちゃんは「鼻血のように涙が出る」と大号泣。おぎやはぎも、もらい泣きをしてしまいそうになるという感動作となった。
スギちゃんは、辛かった時代を思い出し「苦労したもんな」とポツリ。作ってもらった応援歌に感動しきりだった。それにしても、ラジオの企画でこれだけ本気で歌う森山直太朗の気さくさと、才能に拍手を贈りたい。
(TechinsightJapan編集部 佐々木直まる)