エンタがビタミン

writer : miyabi

【エンタがビタミン♪】市川海老蔵“あの事件”後の心境を初告白。「昔は“ぶっ壊れちゃう”ことがあった」。

歌舞伎界の名門・市川宗家の長男として生まれながら、思春期時代は跡を継ぐことを常に疑問を感じ反発もしたことがあったという。引退のない歌舞伎の世界で「続けて行く決心」ができたのは、つい最近のことだと語るのは十一代目 市川海老蔵。2010年の“あの暴行事件”は彼をどう変えたのか。初めてテレビ番組で心境を語った。

「いろんなことを気付きますよね」。4月26日放送の『情報満載ライブショー モーニングバード!』(テレビ朝日系)内で、MC羽鳥慎一のインタビューに答える海老蔵。相手の動きを封じ込めるような、彼の威圧感のある眼力は健在である。

歌舞伎役者の道を歩み始めた幼い頃から、彼をいつも苦しめてきたのは「十一代目 市川海老蔵」に対する大きな重圧と責任であったという。厳しい稽古と長期にわたる歌舞伎公演、その合間には映画の撮影と彼の心と体は常に緊張状態が続いていた。すると時々、“ぶっ壊れちゃう”ことがあったと海老蔵は語る。

“あの暴行事件”で海老蔵は、自分の愚かさや至らなさを気付かされたそうだ。彼が苦しみながら努力を続け築き上げた「十一代目 市川海老蔵」を、自ら全て壊してしまったと反省ばかりの日々だったのだ。

事件後の謹慎を経て舞台に復帰した今も、忙しさは以前と変わりはない。羽鳥から「歌舞伎役者にならなければ、何になりたかったか?」との問いに、「何もしない人」と答える海老蔵。何もないのが悩みといった状態がどういうものなのか、体験してみたいのだという。物心がついてから彼の苦悩は全て、“歌舞伎”に関することであった。それは市川海老蔵でいる限り、永遠に続いて行くのだろう。

海老蔵は歌舞伎役者として年を取る面白さが、最近分かってきたらしい。引退のない歌舞伎の世界、頑張るだけでなく“楽張る(らくばる)”を心がけていきたいそうだ。妻の小林麻央と昨年生まれた長女を心の支えにして、頑なにならず歌舞伎を楽しんで演じたいというのが海老蔵の今の心境のようだ。
(TechinsightJapan編集部 みやび)