ジャニーズの人気グループ、嵐の冠番組『VS嵐』の収録直前に出演予定だったお笑いコンビ、おぎやはぎの小木博明が「インフルエンザかもしれない」と帰ったことが分かった。相方の矢作兼が番組中にも小木の件を話題にしたが、三村マサカズ(さまぁ~ず)は始終不機嫌だった。
『VS嵐』といえば芸能人にもファンが多いことで知られる人気番組だ。3月29日には『“VS嵐”2012 春の嵐祭り!』と題して2時間半のスペシャルが放送された。
冒頭から二宮和也が「スペシャルでOKなんですよね?」と対戦メンバーに疑問を抱いた。対戦相手の“キカナイトF”チームのメンバーは、中野美奈子アナ以外はさまぁ~ず、バナナマンそしておぎやはぎといったお笑いコンビだ。二宮は「いつも見るメンバーばかり」と不満そうなのだ。スペシャル感が無いのである。しかも彼は、登場した相手チームを見て「いない人がいるよね?」とおぎやはぎの小木博明の姿が無いことに気づいた。
そこで矢作兼が重たい口を開き、「楽屋までは来たけれど『どうもインフルエンザっぽい』と帰った」と明かしたのである。芸人仲間も小木がいったん楽屋まで来たと聞いて驚いたが、「それは帰った方が良いよ」と心配していた。
だが、その後アトラクションが進むにつれてこの件は『小木“インフルエンザ疑惑”でドタキャン』として、意外な展開を見せるのだ。
松本潤が「時間も経ったし小木さんから詳細の連絡はあったの?」と尋ねると、矢作は「小木はそう簡単に人に連絡するタイプじゃない」と連絡しない小木をかばったのである。小木にしつこく連絡すると「プライベートだぞ!」と言われるらしい。矢作の言葉に周囲は笑っていたが、三村マサカズだけは「仕事休んで家に帰って、“プライベート”もクソもねえだろう」と不満そうに言い放った。
やがてアトラクションも最後となる頃に、矢作が小木と連絡が取れたと話し出した。小木は「インフルエンザというよりも、“カゼ気味”だった」とドタキャンの理由を説明したようだ。会場全体が「え~っ」と呆れた声が包まれる中で、二宮が「ちょっと待ってよ。“カゼ”でも無いの?」と確認する。すると矢作は「熱が凄くあって『37度5分』なんですよ」と答えたのだ。これには芸人からも「微熱、微熱なの?」、「ちょっと具合が悪いからって帰ったわけ?」、「あいつ何やってるんだ!」と不満が噴出した。
当初から小木の件に対して苛立っていた三村に至っては、「この仕事は学校じゃねえんだよ!」とブチ切れてしまったのである。ひとり相方の矢作だけは「小木はね、『37度超えるとパフォーマンスが落ちる』らしいんですよ」と最後までフォローし続けた。
やがて不満を出し切った嵐メンバーや芸人たちは、小木がインフルエンザで無かったことで安心すると「良かった、良かった」と喜びあったのである。
番組収録をドタキャンするとは関係者にも迷惑だったろう。しかし、それをネタにして引きずり終盤にオチにするとは、芸人だから出来ることだ。月並みな顔ぶれにスペシャル感を加えたナイスプレイである。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)