シンガーソングライターでモーニング娘。などハロー!プロジェクトのプロデューサーでもあるつんく♂が、テレビ番組で東日本大震災の発生以降の心境を語った。ロックバンド「シャ乱Q」のボーカルとして人気を手にした彼も、今では3人の子どもの親である。それだけに、昨年の大震災による影響もまず家族との生活の中で気づいたのだ。
つんく♂は2006年4月に、元モデルの女性と結婚。2008年には双子が生まれ、昨年は女児が誕生している。彼のブログやトークにも子どもにまつわるエピソードが多く、幸せな家庭が見えてきそうだ。
NHKの音楽番組『SONGS』では、3月7日につんく♂を特集した内容を放送した。その中で、彼が震災後の生活や音楽に対する変化を語ったのだ。
朝起きて窓を開けた時に「あーっ、気持ちのよい朝だ」と感じる。水道の水を「ゴクゴクと飲む」。そんな当たり前のことが3月11日の震災とその後の津波、原発事故以降に当たり前では無くなったのではないか。つんく♂は自分の中で何かが変わったと話す。
朝起きて「窓を開けて大丈夫かな?」という不安がよぎり、水道の水を飲む前に「この水大丈夫かな?」そして買い物をしても「これ本当に大丈夫かな?」と常に頭の中で考えてしまうようになったのだ。
3月11日の出来事は、彼にそんな日常生活での心境の変化と共に作品へも影響を与えたようだ。「2012年、まだどうやって日本が元気になっていくかを考える中で“僕の書く音楽が大きく変化した”」そんな1年だったと、彼は明かす。
彼の最大の作品といっても過言で無いモーニング娘。のOGによるドリームモーニング娘。も活躍を続け、2月には初のシングル曲「シャイニング バタフライ」もリリースしている。3月10日に開催した『第一章 終幕「勇者タチ、集合セヨ」』の武道館公演では現モーニング娘。やOGの石黒彩、辻希美、後藤真希も参加して盛り上がった。
矢口真里は『がんばろうニッポン 愛は勝つ』プロジェクトに参加して、1年間復興に向けて活動してきたことを振り返ると、今後も支援活動を継続すると宣言した。
つんく♂はハロプロメンバーについて自分の分身のようなものと表現したが、この日のドリムス、モー娘。からはそんなつんく♂の意志がしっかり伝わっていると感じられた。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)