AKB48の前田敦子が、3月25日にコンサート会場で「私、前田敦子はAKB48を卒業します」と発表した。メンバーの篠田麻里子が、ツイッターで心境を綴っている。篠田は事前に知ってはいたようだが、それでも“前田敦子の卒業”が彼女の中で整理されるのには時間が要るようだ。

さいたまスーパーアリーナで行われたAKB48のコンサート最終日。前田敦子は、AKBのオーディションを受けた時以来の「2回目の大きな決断」をファンに発表した。この時のステージ上の様子や、その後のブログやGoogle+での反応からするとメンバーにとっても“サプライズ”だったことが分かる。

ただ、主要メンバーは事前に知っていたようだ。涙ながらに発表する前田を励ます高橋みなみは、おそらく聞かされていたであろう。また、篠田麻里子もツイッターで「この日が来るのが嫌だったから最終日…って思ってた。人それぞれの考え方があるから何も言えない」とつぶやいている。

さらに篠田は「敦子は“卒業します”とは言ったけど、いつとは言ってない」と、前田の卒業を実感として受け入れられない心の内を表しているのだ。彼女はその件を「それが20年後30年後…であって欲しい」と前田に伝えたところ、笑ってくれたという。篠田は「希望はあるのかな？」と思ったそうだが、もちろんどこかで事実は受け入れないといけない。

彼女は「これからもずっとどこにいっても仲良し！」、「皆が大好きだから少しでも一緒に活動したいと思う」と前田を囲んだチームAの写真を掲載している。彼女達にとって一生の思い出の一枚となった。

前田は仲川遥香、増田有華と3人で26日、27日の香港AKB48イベントに出演する。仲川遥香がGoogle+でその件を報告したところ、「3人で思い出いっぱい作ってきてね」、「あっちゃんをよろしくお願いします」など前田を気遣うコメントが多数寄せられている。

卒業宣言の翌日から香港でのイベントへ向かったのは、前田敦子にとって幸いだったのではないか。こうして卒業までの日々をひとつひとつ楽しむことが、彼女の最善な過ごし方と思えるのだ。
（TechinsightJapan編集部　真紀和泉）