英国の伝説のロックグループ、「Queen」がなんと結成40周年だそうだ。改めて絶世のスーパー・ボーカリストであったフレディ・マーキュリー(写真円内)の早世(HIV感染による肺炎で1991年に45歳で他界)が悔やまれるが、彼らがこの機会に一念発起、夏にはツアーに出るそうだ。
1973年にデビューし、スタジオ・アルバムだけでも15枚を発表。3億枚以上のレコードセールスを誇り、2001年にはロックの殿堂入りを果たしたQueen。“We Are the Champions”、“We Will Rock You”などは今でも本当に新鮮、色々なシーンで耳にする私たちである。
フレディの死後、残ったメンバーらはそれなりに活動を続けているが、「結成40周年」ともなれば、ファンのためにも亡き友フレディのためにも、Queenとして何かを成し遂げる年にしたい。というわけで、バンドは夏にツアーを企画しているそうだ。フレディに代わってそのマイクを握ることになったのは、オーディション番組『アメリカン・アイドル』が生んだ人気歌手のアダム・ランバート(30)。英紙『デイリー・スター』に、アダムはこう告白している。
「フレディ・マーキュリー、そしてQueenというバンドへの敬意を込めて歌うつもりだよ。彼らは本当に素晴らしい曲をいくつも世に放ったんだ。フレディが誇りを持って歌っていたように、僕も彼らの音楽に生き生きとしたエネルギーを吹き込みたいと思っているよ。」
なぜアダムがその栄誉に満ちたポジションに選ばれたのか。実は09年のこと、『アメリカン・アイドル』のファイナルにおいて、ブライアン・メイ(ギター)とロジャー・テイラー(ドラム)がサポートする中、アダムは“We Are the Champions”を熱唱した。そして昨年11月、北アイルランドのベルファストで行われた『2011 MTV Europe Music Awards』で、彼らは再び共演を果たし拍手喝采を浴びていた。
その授賞式の後、やはり熱狂的なQueenファンからは、“フレディの代わりをお前が務めるなんてあり得ない”という拒絶反応にも似た批判の声が届いたそうだ。だが、それを承知の上で引き受けたいと果敢な姿勢を見せるアダム。「僕には、フレディにとって代わりたいなんて欲はサラサラないよ。そんなの、しょせん無理だもんね」と話す。
アダムもQueenの曲を聴いて育ったファンの一人なのだ。プレッシャーに負けることなく、思い切りそのステージを楽しんでくれれば、そして若い人々がQueenの魅力を感じとってくれれば何よりである。彼は今では世界で通用する人気歌手だが、ツアーの成り行きによっては、正式リードボーカルとなって「新Queen」結成ということもアリ?
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)