アイドルグループ、ももいろクローバーZ(ももクロ)がテレビ番組で衣装のブーツや髪飾りが“くたびれている”ことを指摘された。彼女達がそれに対して衣装などへの不満を明かすと、共演していた武田真治が“ももクロ”の運営に疑問を感じて「お金のかけ方を間違っている」と本音を漏らしたのだ。
ももいろクローバーZの前身“ももいろクローバー”が結成されたのは2008年で、メジャーデビューしたのは2010年5月だった。その後2011年の4月に現メンバーによる「ももいろクローバーZ」と名を改めている。
特徴的なパフォーマンスで人気アイドルグループに仲間入りした彼女達だが、いまだに苦労も多いようだ。2月5日放送の『新堂本兄弟』に出演した彼女達は、これまでの体験や現在の不満を明かした。
番組の冒頭から、ももいろクローバーZは百田夏菜子がおなじみの宇宙服のような衣装で登場すると、ドライアイスのスモークを噴射してレギュラー陣を驚かせた。だが、その後にひな壇に座ったももクロの“イエロー”玉井詩織の手袋が片方しか無いことに武田真治が気付いて、理由を尋ねたのである。
「マネージャーさんがなくしてしまって、今日は手袋1個で来ました」と答えた玉井詩織。それをきっかけに彼女達の衣装に目が向けられた。すると、「靴も傷んでいるよね」とブーツが磨り減って汚れていることが分かり、さらに「髪に付けている飾りも剥げてきている」と次々とアラが発見されたのだ。
彼女達は「(髪飾りは)ガムテープで貼っているんです」とアイドルらしくない裏事情を明かし始めると、有安杏果(ありやすももか)が「手袋のサイズがあっていないんです」と指の長さが全く合っていない手袋の指先をつまんで見せたのである。
「せめて、測って作ろうよ! なんか大雑把すぎる」と周囲も呆れていたが、武田真治に至っては「なにか、間違ったところにお金をかけている!」と“宇宙服の衣装”を指差して比較しながら忠告したほどだ。
次の話題では彼女達が“ももクロ”のコンセプトを『先が見えないアイドル』と話したことで、レギュラー陣はさらに首をかしげていた。だが、彼女達が「いい意味で、明日の予定も分からない。何が起こるか分からないからこそ、ファンの方も楽しめる」とその真意を説明すると、堂本光一は「その考えはキライではない」と共感を示した。
そうしたももクロの方向性は「太ったマネージャーさんが決める」と彼女達が明かすと、「凄いマネージャーさんだね」と光一、剛とも感心していた。このマネージャーとは、ももクロを立ち上げた時から関わる川上アキラ氏のことだろう。彼の発想で、ももクロは今の人気を手にしたとも言えるのだが、一方で「車のライトを使って駐車場でライブ」をするなど過酷な目にもあってきたのだ。
彼女達によると、そのマネージャーが「最近、ちょっと天狗さん」だと言う。自分の握手会やトークショーを企画して、そこにゲストとしてももクロを呼ぶようなこともやりだしたのである。これも“何が起こるか分からない”を演出する為だろうが、メンバーは不満に感じているようだ。
また彼女達は、同番組レギュラーであるAKB48の高橋みなみを「AKBの頂点はアイドルの頂点だと思う」と尊敬しながらも、「ももクロが目指すのは“アイドルとはカワイイ”のイメージをぶち壊すこと」とも語っている。
それを証明するかのように、ももクロが昨年11月にリリースしたシングル「労働讃歌」のPVでは、省エネスーツや作業服姿を披露して話題となった。3月7日にはニューシングル『猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」』も出る予定で、今度はどんなことをやってくれるか楽しみだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)