エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】「彼女は今、占い師」。小説家、岩井志麻子が明かした“こんな人間は怪しい”体験がリアルすぎる。

小説家、タレントとして活躍する岩井志麻子が、テレビ『笑っていいとも!』に出演して“こんな人間は怪しい”をテーマに講義を行った。彼女に近づいてきたある女性の巧みな手口を紹介して「だまされない人間はこの世に居ない」と語ったように、誰もが遭遇する可能性のある内容だったのだ。

岩井志麻子は『ぼっけえ、きょうてえ』で第6回日本ホラー小説大賞を受賞して知名度を上げると、タレントとしても活躍の場を広げてきた。シモネタを好むなど過激な言動で賛否のある彼女だが、ズバリと語る姿にはファンも多い。

その岩井志麻子が、2月27日放送の『笑っていいとも!』のコーナー“ちょっと怪しい課外授業”の講師として出演したのである。『自らの経験で学んだ、こんな人間は怪しい』をテーマにした彼女の体験談を、司会のタモリをはじめ共演者も興味津々で聞き入った。

岩井志麻子が“最も強烈な体験をした女性との出会い”について話した内容は、次のようなものだった。

岩井が行きつけの中国マッサージ店でその女性(仮にLさんとする)は「ファンなんです。偶然ですね」と声をかけてきた。岩井も悪い気はせずに、自宅を尋ねられると無防備にも「そこのマンションよ」と教えたのだ。するとLさんは「なんて偶然なんでしょう! 私もそこに住んでるんですよ!」と嬉しそうに反応したという。

後に岩井が気づいたのだが、マッサージ店にプレゼントした岩井のサイン色紙を見てLさんは岩井がその店に通うことを知り、待ち伏せして出会った振りをしたのである。マンションも聞いた後で引っ越してきたことが分かった。だが、出会った頃には岩井もそんなことを疑いもせずに彼女との交流が始まったのだ。

Lさんは彼氏が「アラブの石油王とハリウッド女優の間に生まれたパリコレモデル」、さらには「フランス貴族と古城に住んでいたことがある」などの現実離れした華麗な経歴を自慢する特徴があった。

また、岩井が会話で芸能人の名前をあげると、彼女は「以前、付き合っていました」と自慢してSMAPの香取慎吾の名前もその中にあったという。さらに「この間はブラッド・ピットとジョニー・デップが私を取り合って大変だった」とまで言うのだが、なぜか岩井はその話を信じていたのだ。

今になって岩井志麻子は、その当時を冷静に振り返り「“大人が真顔でそんなウソをつくはずが無い”という頭があるので信じてしまう」と自分の心理を分析していた。また、Lさんが一切金品を要求してこなかったことも信用する要因となったようだ。

だが、やがてLさんの言動は次の段階へと進んでいく。彼女は岩井の親しい友人や夫の悪口を言い出したのである。

「○○さんはあなたをずっと陥れようとしてきた」と言われ、岩井は30年来の親友と絶交しそうになったことを明かした。また、彼女の夫については「あなたの夫が殺した女性の霊がついている」と言い続けるので、岩井もその気になってしまったという。

岩井はこれらのLさんの言動を「周囲の親しい人間の悪口を言うことで、ターゲットを孤立させようとする。親身になっている人を排除して『私だけを信じなさい』と言う」と、相手を自分に取り込む手段だと分析した。

そんなLさんにある日、岩井が「詐欺師にだまされる人なんてバカよね」と話すとLさんはこう言ったのだ。「どんな天才詐欺師でも絶対だませない人が居るのよ。それは“欲の無い人”なのですよ」と。

我々が知る限りでは人間は何らかの欲があるのだ。それは「“テレビを見て楽しみたい”、”美味しいものを食べたい”、”仲良くなりたい”など必ず何らかの欲がある」と例えると、岩井は「だまされない人間はこの世に居ないのよ」と語った。

岩井志麻子は、Lさんにだまされて実害があったかには触れなかったが「ストーカー特有の行為」と話していたことからその部類なのだろう。岩井にとっては被害云々よりも“この私が完全にだまされていた”ことが驚きなのである。

岩井によると「Lさんは、今、占い師をやっています」という。この日の『笑っていいとも!』では、オープニングコーナーで人気占い師のゲッターズ飯田が出演して盛り上げたが“占い師”にも様々な人物がいるのだ。純粋に占いを追求する占い師にとってイメージダウンとなる噂は迷惑なものだろう。

ただ、占い師にみてもらう際に、岩井志麻子が明かしたような手口を見せたら気をつけたほうが良さそうだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)