タレントの千秋は、忘れられない岡本夏生との思い出があるという。それは千秋がまだ知名度が低かった新人時代、岡本はセクシー系のバラエティタレントとして人気絶頂だった頃の話である。その内容は岡本が昔から、“誰に対しても心配りのできる優しい女性”であり、人を見下したりしない人間だったことが分かるのだ。
千秋は最近15年ぶりに岡本夏生に会ったことを、1月17日付のブログ『苺同盟』で明かしている。掲載されている写真では、巨大なソフトクリームが頭に乗っかったような髪型とアニマル柄の超ミニワンピースの岡本。奇抜だが、いつもの見慣れた彼女の姿だ。
ひと昔前までは人気アイドルが出演する「芸能人水泳大会」が、テレビで毎年放送されていた。競泳競技だけでなく騎馬戦など色々なゲームがあるので、相当な参加人数が必要であった。
当時新人だったとはいえ千秋は水着になるのが本当に嫌で、親からも叱られるため水泳大会には参加したくなかったそうだ。だが所属会社の事情で、どうしても参加しなければならなくなったという。参加人数を集めるための、その他大勢の1人であったのだろう。水泳大会当日、まだ知り合いの芸能人も無く、観客にも千秋のファンなど一人もいなかった。ブログからは「とにかく苦痛でした。」と居た堪れなかった心境が伝わってくる。
そんな水泳大会の最中、当時人気絶頂だった岡本が有名な高級チョコレートを周りに配っていたという。ちょうどバレンタインの時期だったからだ。千秋は邪魔にならないよう、静かに岡本の横を通り過ぎようとした。すると「あら千秋さん、お疲れ様。」と、岡本は皆に配っているのと同じチョコレートを千秋に手渡したのだ。
どんなに千秋が嬉しかったのかが、ブログに書かれている。ド新人である千秋の名前まで覚え、皆と同じ高級チョコレートを笑顔で労いの言葉と共に贈る岡本。そのチョコレートの外箱をしばらく大事にとっておいたほど、千秋は感激したのだ。
岡本にこの話をしたところ、彼女は全く覚えていなかったらしく、「周りに言いふらして、言いふらして!」と笑い飛ばしたようだ。今テレビで“押しが強く図々しい”キャラクターを演じている岡本を見ながら、このエピソードを明かすと「営業妨害になるかな?」と少し心配している千秋だった。
(TechinsightJapan編集部 みやび)