みなさんは“SOB48”という女性サークルをご存知だろうか？　あのAKB48や秋元康氏とも全く関係が無いのだが、今やメンバー1000人以上の若い女性を中心とした日本最大のK-POP専門のダンスサークルである。

サークル名のSOBとは“新大久保”の略だそうだ。1月16日放送の『みのもんたの朝ズバッ！』（TBS系）の“朝ズバッ！目のつけドコロ”のコーナーで特集されたのが、K-POPのダンスをコピーしている素人で結成されたSOB48である。サークルが結成されたのは2010年夏、「K-POPの曲を一緒に踊らないか。」とネットで呼びかけたところ次々に仲間が集まり、現在では1000人を超えるメンバーで構成されている。

「少女時代の動画を初めて見て、外見の良さばかりでなくダンスも完璧。一気にはまりました。」とSOB48のチーム“S”のメンバーが、ダンスサークルに入ったきっかけを話す。なんとSOB48には現在6つのダンスユニットチームがあり、チームに属していない研究生が500人ほどもいる。チームの各々のブログも存在し、素人のサークルとは思えない活動内容なのだ。

各種イベントにも出演するというSOB48は、初心者に向けてのダンス教室も開催。衣装もアイドルグループ顔負けの華やかなものを揃えている。このようなK-POPのカバーをするグループは2年ほど前から増えて、男性版のグループも存在するという。

今や日本では小学生の女の子も学校の出し物で、K-POPをコピーするそうだ。何より韓国大使館・ 韓国文化院などが、世界各国でK-POPをカバーするダンスイベントやコンテストの国際大会に協力・後援するほど力を入れていることもブームに拍車をかけているのではないか。『SOB48公式ブログ』を見ると、観客の前でダンスを披露する機会が用意されている。ただ好きで踊っているだけでなく表現する場が与えられるので、より一層K-POPにのめり込んでいくのだろうか。

ただSOB48のグループ名や組織の見本は、日本のアイドルグループAKB48であることが不思議な感じがする。K-POP命だけどAKB48も嫌いじゃない―現代の若い女性はどちらかを敵対視するのではなく、イイところは取り入れていく。そんな柔軟な感性を持っているのかもしれない。
（TechinsightJapan編集部　みやび）