23日夜、薬物過剰摂取などの疑いでロサンゼルスの病院に救急車で運ばれたデミ・ムーア(49)。倒れる直前にてんかん性の発作を起こしたのは、危険な量の「笑気ガス」を吸い込んだからではないか、と伝えられている。救急車を要請したときの詳細な様子も併せて明らかになってきた。
6年連れ添った年下夫、アシュトン・カッチャー(33)との離婚で、傷心のデミが「拒食症と薬物過剰摂取などが原因で倒れ入院した」という衝撃的なニュース。その後彼女の代理人は「疲労とストレスを改善するための入院」であるとして薬物との関連性を否定し、「プロの助けを得て健康状態を改善する」と発表していた。
デミが倒れた直後には、てんかん性の発作を起こし昏睡状態に陥っていたことが伝えられたが、芸能サイト『TMZ』は、この発作を引き起こしたのは「デミが当時、危険な量の笑気ガス(亜酸化窒素)を吸引していたからだ」と報じた。笑気ガスは、「Whip-it」という商品名などで知られていて、米国内の大手スーパーなどでも手軽に手に入り合法であるという。吸入すると軽く酔ったような感じになることから、パーティーなどを盛り上げるために使用されている。
しかしこの笑気ガス、大量に吸引すると脳から酸素を奪い低酸素症を引き起こし、死に至ることすらある。また他の薬物やアルコールと混ぜると、より危険な状態を引き起こすという。チープなスリルを求めるティーンエージャーなど若い層に良く使用されるもので、デミのようなソーシャルステータスの人間が吸引するようなものではないそうだ。デミが倒れたのはロサンゼルスの自宅だったが、『TMZ』では、そこで救急車を呼んだ女友達が救急隊員に「デミは倒れる直前、“Whip-it”を吸引していた。」と伝えたと報じている。
実際、27日に一部がメディア公開された、デミの自宅からの「911コール」テープでは、デミの女友達が「彼女はマリファナではないけれど、何かそれに似たようなお香みたいなものを吸引した結果、けいれん性の発作みたいなものを起こしています。」と、救急車を要請している。またデミは「体が燃えるように熱くて喋れず、意識が半分しかない。」とも伝えていて、「Whip-it」吸引で脳に酸素が不足して倒れた、という推測と合致するような内容だ。しかし、「911コール」の中で具体的な薬物の商品名に言及している部分は、プライバシー保護により削除されて公開されているため、真相は明らかになっていない。
心に抱えた深い傷が健康状態に大きく影響を及ぼしているデミ。専門家の助けを借りて、早く元気になっていただきたいものだ。
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)