体操のお兄さん姿と鍛えられた筋肉が特徴の芸人、パッション屋良(35)が、地元沖縄のシークヮーサー関連の会社と協同して東日本震災復興支援の為のキャンペーンを実施する。
ベンチプレスで160kgを上げたこともあるパッション屋良の大胸筋は、芸人というよりアスリートだ。その厚い胸板を握りこぶしで力まかせに叩きながら「ん~! ん~! ん~~!!」と気合を入れる彼のネタも、最近はあまり見かけなくなった。
その彼が代表を務めるオフィスパッションが、沖縄を拠点に東北地方の震災復興支援キャンペーンを実現した。パッション屋良のブログ『情熱的子育て日記』で、12月9日にその件を報告している。
彼は今年の7月に復興支援企画「日本の絆スマイルプロジェクトin宮古」に参加しており、ステージ総合司会を務めている。それを機に何度も被災地を訪れた屋良は「被災地に元気を届けたい。震災被害を風化させないよう伝えていきたい」と強く想うようになった。
彼は沖縄山原で『シークヮーサー大使』を務める縁で、地元のシークヮーサー加工・販売業者有限会社渡具知(名護市)へその想いを訴えて相談した。渡具知豊社長も賛同してくれたことで「まずはできることからはじめよう」と行動に移したのである。
そうしたいきさつで、彼らは『東北チバリヨー ~みんなでガフガフ飲んで情熱を届けようプロジェクト~』を立ち上げて、山原のシークヮーサーを使ったビアカクテル「シーサーガフ」1杯につき1円の支援金を募るキャンペーンを実施することを、12月9日に発表した。
シーサーガフとは、沖縄の名産品シークヮーサー果実とビールをミックスした新しいビアカクテルだ。シークヮーサー栽培農家を応援する思いを込めて誕生した飲み物で、それが今回は東北の被災地支援に一役買うということになった。現在『シーサーガフが飲めるお店』は沖縄で増えつつあるが、今回のキャンペーンで全国的に注目されそうだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)