エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】「AKBあるから頑張れる」被災者も。AKB48「誰かのために」プロジェクト。ツアー全会場で参加者が被災地へメッセージと写真贈る。

人気アイドルグループAKB48が取り組む「誰かのために」プロジェクトをご存知だろうか。東日本大震災後にAKB48ができることは何かを考えながら被災地へ向けて行う活動の総称である。その一環として彼女達が8月31日まで行ってきた全国ツアーでは参加者を募り、会場で被災地へ向けてメッセージと写真を撮影した。

「誰かのために」プロジェクトはAKB48劇場での公演で『チームA 3rd Stage「誰かのために」』の表題曲だった『誰かのために -What can I do for someone?-』を再収録して配信限定チャリティソングとするなどの取り組みを行っている。そのひとつが8月1日~31日まで行った全国ツアー「AKBがいっぱい~SUMMER TOUR 2011~」でのファンへの呼びかけだった。

コンサート会場で「被災地にいる皆様にAKB48ファンの皆様からのメッセージを募集しております」として13時からと17時からの2回、メッセージを書いてもらったボードと共に参加者を写真に収めていったのである。「AKB48オフィシャルブログ『~TOKYO DOMEまでの軌跡~』」でその様子が紹介されているが、小さな子どもがメッセージを書く姿もあり微笑ましい。

例えば8月10日の青森会場では「東北は強い!!」、「『人の力』一緒にがんばりましょう!」、「東北魂見せたるべ!」など多数のメッセージと記念写真が紹介されている。被災地から来場したファンも多く「これまでのメッセージに感謝!」、「元気を貰いました」、「AKBがあるから辛くても頑張れます!」といった言葉を残している。

31日の最終公演が行われた兵庫神戸会場では「神戸は東北の背中を推します」、「今できる一歩から勇気を持って」、「神戸の時は1歳! 復興と共に成長しました! がんばろう東北! 神戸より」、「復興の橋をつなげようfrom神戸」といった震災を経験したであろう方からのメッセージが目立った。

また、AKBチームKから東北のファンへ『TEAM Kからのメッセージ。読んでくれると嬉しいです。K・IZUNA』と贈られたメッセージの中からも紹介しておこう。「チームKが来させて頂いたこと、嬉しく思います。私達が元気や笑顔を届けて、ここ仙台から東北に、そして日本全体に広がりますように」(秋元才加)、「今日は私達が花火を打ち上げます。がんばれ東北!」(田名部生来)、「皆を笑顔にすることをちかいます、そして伊達政宗のようにかっこよく頑張ります!」(中塚智実)、「私がどれぐらい仙台を好きか…これからたくさんの人たちに伝えられる様にもっと頑張ります。今の私には『笑顔』や『元気』を届けることしかできないけど、いつでもみなさんのコトを思っているコト、忘れないでください!!」(宮澤佐江)、「笑顔の連鎖を起こしましょう! 皆でひとつになるぞー!! 仙台ラブ」(仁藤萌乃)と他にもたくさんのメッセージが色紙に書かれていた。仙台や東北のファンにもきっと彼女達の思いは伝わったことだろう。

「誰かのために」プロジェクトはこのように、AKB48が震災と向かい合った時に何ができるかを模索しながら展開していく。これからも「笑顔の連鎖が起きる」ような取り組みが期待できそうだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)