エンタがビタミン

writer : miyabi

【エンタがビタミン♪】どん底時代の有吉が先輩芸人から言われて、“本当にうれしかった”言葉。

先日発表された「2011タレント番組出演本数ランキング」(ニホンモニター調べ)で第一位だったのが、お笑いタレントの有吉弘行(37)。バラエティ番組のレギュラーに加え年末の特別番組にも数多く出演し、今は毎日のようにテレビで彼の姿を見かける。「与えられた仕事は断らない主義」と発言する有吉は、やはり過去の“仕事が全く無い時期”を経験しているからこそだろう。

12月14日深夜放送の『マツコ&有吉の怒り新党』(テレビ朝日系)内で、“「頑張ってね」が禁句になったような風潮はおかしい”という視聴者からの意見が紹介された。この意見に最初は、番組出演者のマツコ・デラックスや有吉弘行も、「“頑張ってね”は挨拶代わりに使っているケースが多く、気軽に言葉にしても良いのでは?」と同調していた。すると共演の夏目三久アナから、「有吉さんは、再ブレイク前のお仕事が無かった時に“頑張ってね”と言われてどうでしたか?」と質問があった。

彼は遠い目をしながら、「う~ん、確かに(頑張れは)ツラかったよね。」とポツリ。仕事が無いことは周りも知っているし、仕事を出す側からも有吉は相手にされていなかった時期である。頑張ろうと思っても、結果を出す場が無かった。挨拶代わりに「頑張れよ」と言われると情けなくて、悔しくて「何が頑張れだよ、仕事が無いんだよ!」と怒るばかりだったそうだ。有吉は話しながら、「やっぱり、気軽に言っちゃダメだね。」と苦笑した。自分のことを振り返って、“頑張れ”の言葉の重みに気が付いたようだ。

では逆にどん底の有吉が、言われて本当に嬉しかった言葉は何だったのか。それは先輩芸人のさまぁ~ずや上島竜兵(ダチョウ倶楽部)から、「本当は面白いのにな。」と有吉の芸人としての実力を認めた上での励ましの言葉である。その後に「(でも)仕事、無いんだよなぁ…。」と慰められたという。同じ芸人として痛いほど、有吉の仕事の無い悔しさや苦しみが理解できたのだろう。相手のことを親身になって考えているからこそ出てきた、優しい言葉だ。

“頑張って”の言葉を使う難しさを、東日本大震災があった今年ほど取り上げられた年は無いだろう。励ます相手が心も体も弱りきっている時だと、“頑張って”という言葉は大変な重荷になるケースがあるからだ。『マツコ&有吉の怒り新党』も、“頑張って”は相手の状況を考えて慎重に使う言葉である―という結論になったようだ。
(TechinsightJapan編集部 みやび)