ニューヨーク大学(NYU)の芸術学部「Tisch School of the Arts」で今年5月、見事修士課程を修了したジェームズ・フランコ(33)。映画『スパイダーマン』シリーズのハリー役で一躍スターダムにのし上がった、あのイケメン俳優である。その彼を当時教えていたNYUの教授が、彼に「D」評価を下した件で大学と揉めた結果、クビになったことが不当だとして、大学を相手取る訴訟を起こしていることが分かった。
訴えを起こしているのはホセ・アンヘル・サンタナ元NYU教授。彼はジェームズの在籍中に、NYUの大学院で「Directing the Actor II」というタイトルのクラスで彼を受け持った。サンタナ元教授によると、ジェームズは14回の講義のうち2回しか出席しなかったため、当然のものとして「D」の評価を下したという。すると、ジェームズ本人から公の場であざけられたほか、同大の芸術学部からもクビにされたとのことだ。
サンタナ元教授は「大学側は、フランコを特別扱いして彼が学位を取りやすい環境をわざわざ作っていた。」と『NYポスト』紙に語る。ジェームズは他にもクラスを取っていたジェイ・アナニアNYU教授からは良い成績をもらっているが、これについては、当時ジェームズが自ら主演したショート映画『Shadows & Lies』の脚本・監督にアナニア教授を雇ったため、その見返りなのでは、とサンタナ元教授は見ている。
「彼ら(=ジェームズとアナニア教授)はNYUの映画学の学位を、ジェームズ・フランコがお金で買うことのできる所有物、盗品に替えたも同然だ。」とサンタナ元教授はかんかんで、大学側に解雇処分を撤回するよう要求している。
NYU側は、「まだ訴状を見ていない」としながらも「現教授であろうと元教授であろうと、個人的なパブリシティのために学生の成績について話すということに、がっかりしている。」と声明文を出している。ジェームズは昨年、ゴシップサイト『Showbiz411.com』にサンタナ元教授のクラスについて、「あのクラス以外は成績は良かった」と弁明していたそうだ。
彼のようなセレブ学生を在籍させることは大学にとっても大きなメリットになっていたことだろうし、NYUはのちにジェームズに講義を受け持たせるなど彼をとても気に入っていたことは確か。NYUという有名大学とハリウッドセレブを敵に回した、サンタナ元教授の訴えは聞き入れてもらえるだろうか?
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)