お笑いタレントの有吉弘行は「協調性が無く、自分の意見をひたすら押し通す」タイプが多いという理由から、“帰国子女が嫌い”と公言している。チームで番組を作り上げていく過程で苦労した経験が多いらしく、この発言をしている時の有吉の目には怒りが浮かんでいるので本当に帰国子女が嫌いなようである。
10月26日深夜放送の『マツコ&有吉の怒り新党』(テレビ朝日)内で有吉は、仕事場で色々な話をしていると「私、知らない。」と強い口調で発言し、それ以降その話題をシャットアウトする若い女性タレントに腹が立っているのだ。“知らない”の言葉の中には、「そんな話題知らないし、知りたくもない。分からなくても良い。」という意味が込められており、プライベートではともかく仕事現場でそれを出されると、場の空気が悪くなるばかりか仕事の進み具合にも影響するケースがあるからだ。
「具体的に誰のこと言ってるの?」と共演のマツコ・デラックスが有吉に問うと、「例えば、トリンドル玲奈とかさ。」とハッキリ。モデル出身で今年はタレントとして活躍している彼女は、オーストリア人の父と日本人の母の間に生まれた有吉の嫌いな帰国子女である。
「トリンドル問題ってあるよね。」とマツコは苦笑いしながら話し出す。マツコのトリンドル分析によると、「彼女の自分に対する揺るぎ無い自信。」の出処がわからないそうだ。「私の知らないことは、自分には必要の無いこと。」のような物言いが、有吉を“イラッ”とさせるらしい。知らなくても学ぼうとする姿勢が感じられないばかりか、「知らなくて何が悪い。」を前面に押し出してくる人は帰国子女でなくても、最近は多いかもしれない。
記者の親しい友人にも帰国子女はいる。でも「知らない」「嫌い」で、会話をぶち壊すことは決してしない。確かに納得がいかなければ絶対に譲ろうとはしないが、それは仕事でより良い結果を出すために議論を戦わせるのだ。だから他人の意見を聞く耳を持っているし、知らないことは理解するまでしつこく説明を求める。仕事をする上では、当然の姿勢である。帰国子女であるかないかより、個人の人間性の問題ではないだろうか。
(TechinsightJapan編集部 みやび)