昨年の秋から『タモリ式入浴法』というものが話題となっていた。タレントのタモリが実践する入浴法で、彼のツヤツヤのお肌の秘訣とあって女性を中心に情報が広がったのだ。ところがこの夏、タモリがテレビ番組で入浴について新たな発言をしたのである。
昨年秋に放送されたテレビ「笑っていいとも!増刊号」で司会のタモリが語った入浴の仕方が独特で、『タモリ式入浴法』としてネットを中心に広がった。その入浴法では「体は石鹸などをつけずに洗う」、「湯船に10分以上つかる」という2点が重要なポイントとなっている。さらにこの時にタモリは「10分間ほど湯船につかると80パーセントの汚れが落ちるらしい」とも説明していた。
それから季節は巡り今年の8月24日に「笑っていいとも!」で話題が入浴に及んだ。「バスタオルは毎日替えるか?」というアンケートに対して「きれいに洗った体を拭くのだから毎日替えなくても良いのでは?」という意見が共演者から出たのだ。そこでタモリが主張したのが「湯船に入る前と出た後では後のほうが雑菌が増えてるらしい」と言ったから周囲も驚いた。これは純粋に『雑菌が増えている』という説に驚いたのだが、よく考えると『タモリ式入浴法』での「湯船につかると80パーセントの汚れは落ちる」とは矛盾する説ともとれるのだ。
さらにゲストの五十嵐隼士が「湯船には入らない。シャワーだけです」と答えると、タモリは彼の元へ歩み寄り「俺も湯船には入らない」と言うと固く握手したのである。まさかの『タモリ式入浴法』の重要ポイント「湯船に10分以上つかる」を否定するかのような発言だった。
『タモリ式入浴法』は前述のようにタモリの入浴に関する発言が広がったものなので、タモリにはなんの責任もないのだが、それを受けて実践する人には意外な発言だったはずだ。以前、大リーガーのイチローが「毎朝カレーを食べる」ことから『朝カレー』が流行ったが、数年して彼が「実は朝カレーはもう食べてない。今はソーメンかな?」という発言をしたこともある。著名人の知恵を参考にする際には個人的な情報だということは頭に入れておきたい。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)