人気グループAKB48を総合プロデュースする秋元康がテレビ番組にAKB48と出演した。彼がメンバーと共演することは珍しく、いつもは聞けない話題に全員興味津々だった。
作詞家、脚本家として活躍する秋元康(55)だが、現在はAKB48の総合プロデューサーとして最も知られているのではないだろうか。8月14日に放送された「EXILE魂」にはAKB48メンバーと共にその秋元康も出演して番組を盛り上げた。
「僕が出ないとAKBとEXILEの変な合コンみたいになっちゃうから」と笑っていた秋元康だが、彼がバラエティ番組に登場することは稀なのだ。EXILEのリーダーHIROから「出てくださいよ」と直接依頼されて出演した経緯があったようだ。
秋元康は様々なエピソードを披露したが、その中でAKB48の総選挙に関して触れた場面があった。当初は秋葉原の劇場で20名程度のメンバーでスタートしたAKBだったが、土日3回公演を基本としていたためにその人数では無理だという結果に至り2期、3期メンバーを募集したのだ。さらにチームA、チームK、チームBと分けると今度は各チームを支持するファンが対立する現象が起きた。そこで3チームをシャッフルするなど運用もファンの動向に対応しながら行ってきたのだ。
やがて、メンバーが多くなるとCDジャケット写真に全員が納まらなくなる。そこで秋元康がジャケットに写るメンバーを決定していた。ところが今度はファンから「秋元の目は節穴か!?」とその選定に批判が出だしたのである。「それでは、ファンに決めてもらおう」と始めたのが選抜総選挙なのだ。そんな理由で始めた総選挙について秋元は「初めはお祭りとして開催した」と話すが、メンバーの高橋みなみは驚いた表情で「最初は冗談かと思った」と当時の心境を語っていた。
秋元は第1回の総選挙で「順位をつけることがネガティブなことになるならやめよう」と考えていたが、結果は「『ファンの大切さ』が分かり、メンバーにも向上心が生まれて良かった」と話すと「意味はあったかと思う」と過去3回の総選挙を評価した。その後に秋元はボソリと「4回目はやるかどうかは分かりませんけど」と口にしたのである。
秋元康が次回総選挙の話題に触れた途端に、隣に座っていた大島優子と高橋みなみの表情が一変した。その表情からは『もしかしてやらないかも?』という期待感さえ感じられたのである。その気持ちを高橋は「ドキドキしています」と表現すれば、大島は「(総選挙が)間近になると『ハアハア』ってなるんですよ」と胸を押さえていた。それほど総選挙は彼女らにとってプレッシャーなのだ。
この日、今回総選挙で1位だった前田敦子と3位に躍進した柏木由紀は出演していなかったが、彼女達も次回総選挙については複雑な思いに違いない。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)