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writer : maki

【エンタがビタミン♪】「なれるもんならなってみろ! 」杉村太蔵を憤慨させた民主党新人議員の研修とは?

元自民党衆議院議員の杉村太蔵がテレビ番組で民主党の研修について情報を明かした。杉村太蔵はその内容が自らにも関係していると言うのだ。

杉村太蔵は2005年に行われた第44回衆議院議員総選挙で自民党から出馬して当選したが、その突飛な発言がメディアでも話題となった。彼の失言に対して自民党本部へ苦情が殺到して政界でも異例となる「発言に対する『謝罪会見』」を行ったほどだ。

現在は構造改革研究会代表を務めながらタレント活動を行っている杉村太蔵が、7月11日放送のテレビ「ライオンのごきげんよう」に初めて出演した。彼が自民党から議員になった時は、他にも多数の若手議員が当選して『小泉チルドレン』と称された。杉村太蔵は民主党が2009年の第45回衆議院議員総選挙で大勝した際、新人議員が多数当選したことについて話し出したのだ。

杉村太蔵の得た情報によると民主党はその際に新人議員に対して研修を行ったのである。彼は「その研修の一発目が『第二の杉村太蔵にならないためにはどうしたらいいか?』というテーマの講演だったんですよ」と明かしたのだ。司会の小堺一機もそれには驚き、どのようなことが話されたかを杉村太蔵に尋ねた。「みんな一生懸命に聞いていたみたいです」と杉村が話した内容は「カメラの前ではとにかく発言に注意すること」といったメディアトレーニングを受けたりするそうだ。議員時代は失言を繰り返した杉村太蔵だが、初めの頃は「郵政民営化の必要性などを話していた」と言う。しかし記者から『先生、料亭とかに行ってみたくないですか?』と質問された辺りから爆弾発言をしだしたと当時を思い出していた。

民主党が『杉村太蔵』という個人にしぼって研修を行ったことに対して、彼は「大きなお世話です」と憤慨し「『なれるならなってみろ!』という思いです」と自分のようになるのもたやすいことではないと主張した。彼が衆議院議員に当選した際は自民党の公募に応募して立候補に至ったのだが、それまでの道は決して安易ではなく5回の面接、3回の論文試験を経て、応募総数約1,000人の中から立候補できたのが僅か2~30人で、さらに当選したのは5、6人だったと言う。杉村太蔵は今もこの議員時代の失言問題が真っ先に話題となるが、裏を返せば政界の姿を国民に曝してくれたとも言えるのだ。誰でもできることではない。そんな思いもあり彼は『なれるならなってみろ!』と訴えたのではないか。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)