PLAYBOY創刊者のへフ爺ことヒュー・ヘフナー氏(85)と先月結婚するはずだった、クリスタル・ハリス(25)のTV「結婚式特番」が、「逃げた花嫁特番」とタイトルを替えて放送されたが、ヘフ爺は「弾丸をよけられて良かった。」と達観した様子で心境を語った。
ヘフ爺は『Lifetime』チャンネルの特番『Hef’s Runaway Bride(ヘフ爺の逃げた花嫁)』の放送に先立ったTVインタビューで、花嫁クリスタルに逃げられたことについて、こう語った。「(元カノジョの)ホリー・マディソンが言った通り、(今回花嫁に逃げられたことで)自分はかえって弾丸をうまいことよけたことになる。」これはつまり、クリスタルと結婚しなくて結果的に良かったという意味の発言である。
ヘフ爺はまた、「率直に言うと、(クリスタルとの婚約については)一体自分は何を考えていたのか分からない。自分として自然な状態はシングルであるし、過去2回も結婚してうまくいかなかった。ハッピーな結婚生活を送れなかった。」とも。つまり「永遠の独身男」でいるはずのPLAYBOY創刊者である自分が、なぜクリスタルにプロポーズしたのか、今となっては理由が分からず、後悔しているというのだ。
しかし、なぜクリスタルが逃げたのかは、ヘフ爺にもいまだにナゾだという。「(クリスタルから)誕生日に贈られたカードは、“永遠”という言葉で満ちていたよ。」とヘフ爺。「あなたは夢のような男性、アナタを生涯愛すわ、とね。そこに破局の手がかりは少しもなかった。こんなことになるとは思わなかった。」
『Hef’s Runaway Bride』では、ウエディングドレスをフィッティングしながら浮かない表情を見せる花嫁の姿など、「今思えばあれが兆候だった」と思えるようなクリスタルの様子が描かれた。またクリスタルが式の5日前、荷物を積み込んだ車に乗って、プレイボーイマンションから逃げ去る様子などを、屋敷のセキュリティカメラの映像で見せた。
クリスタルが逃げた後に、元ガールフレンドであるホリー・マディソンとケンドラ・ウィルキンソンが屋敷を訪れ、ヘフ爺の傍らに座って彼を慰める姿も。一方のクリスタルも、式をドタキャンするに至った心境を番組内で語り、「式が近づくに連れて世界が閉じられていき、もう逃げ場がないように感じた。」と逃げた理由を説明した。
特番のラストは、結婚式が開かれるはずだった当日に、急遽開かれたプレイボーイマンションのムービーナイトに集まった沢山の人々が、ヘフ爺を慰めるシーン。ヘフ爺は涙を流したりもせず、ぐちりもせず、実に毅然と訪れた人々に対応し、一人一人からハグをもらっていた。
日本だったら「恥ずかしくて穴があったら入りたいくらい」なシチュエーションであろうが、そこはPLAYBOY帝国を背負って生きている85歳。冷静に起きたことを分析して語り、ぐちったりやけっぱちにならず状況を受け入れていた様子は、「さすが」といわざるを得ない。
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)