エンタがビタミン

writer : miyabi

【エンタがビタミン♪】悲しい結末。「助かってくれるだけで」。ダイノジ・大谷、捨て猫との2日間。

お笑いコンビ・ダイノジの大谷が、自身のブログ「不良芸人日記」内で捨て猫との出会いと、悲しい結末について綴っている。

6月21日のブログには、その猫との出会いが素っ気なく書かれている。
「第一京浜で車にひかれそうなネコを拾ってしまった。」から始まり、“猫の毛アレルギー”の大谷が捨て猫を助け飼うきっかけとなった心境が、淡々と綴られている。

都会で捨て猫に情をかけていたら、きりがない。しかし大谷は、なぜか見過ごせなかったという。薄汚れ、痩せこけて無表情になっていた猫をタオルに包み、明け方にまず量販店に向かう。猫を飼うためのグッズを揃えるためだ。

ペットフード(買い物かごに、いっぱい)、トイレ用品などの多額の出費に「なんで俺が…。」と不満を漏らしつつも彼の願いは、“命が助かって欲しい。”ただ、これだけだったのだ。

だが翌日、猫は死んでしまった。猫に餌を与えてから動物病院に連れて行き薬をもらい、シャンプーをした。医者から「捨てられて、たくさんの距離を歩いて餓死寸前だったんでしょう。(足の裏の皮膚が、剥がれていた。)」と聞いた大谷は、「これから腹いっぱい、メシ食わせてやるぞ。」と心に決めたという。猫が心配で、事務所にも一緒に連れて行っていたのだろうか。打ち合わせをしていて「やけに静かだな。」と思い、猫の様子を確かめるとすでに冷たくなっていた。

死ぬ前にお腹いっぱいに食べさせてもらい、身体をきれいにしてもらい、短い時間でも愛情を沢山かけてもらい、この猫は大谷にどれだけ感謝しているか。しかし彼は、「死ななきゃ、なんでも良かったんだ。」近くの土に死んだ猫を埋めながら、悔しい思いが溢れてきたのだ。助かってくれるだけで良かった。感情を極力抑えたこの2日間のブログは、逆に大谷の悲しみが痛いほど伝わってくるものであった。
(TechinsightJapan編集部 みやび)