第3回選抜総選挙を終えてさらに人気が加速するAKB48だが、逆に業界では「使いづらい」との声が出ているようだ。
総選挙で選抜入りしたメンバーは次の新曲を歌うことが決定しており、リリース時も盛り上がるだろう。また6月24日にはミュージックビデオのベスト版『AKBがいっぱい』も発売される予定でAKB48の勢いは止まらない。しかし人気が出るほどに業界では困惑しているらしい。6月15日に放送された福岡ローカルのFM番組「モーニングジャム」(FM FUKUOKA)で紹介された情報によると「AKBは使いづらい」との声が出ているというのだ。
AKB48はそれぞれに違う事務所に所属するメンバーが集まったグループだ。例えば前田敦子や大島優子は太田プロ、板野友美はホリプロ、高橋みなみ、小嶋陽菜はプロダクション尾木、篠田麻里子はサムデイとバラバラなのである。人気が出るに連れてAKBメンバーのCM出演も増えているが、各CMで出演する顔ぶれは違っている。どのCMも『AKB48』として出演しているCMなのである。そこが業界関係者が悩むひとつでメンバー個々の所属事務所は違っていてもAKBとしてライバル会社のCMをバッティングさせるわけにはいかないのだ。AKBの前田敦子がWコーヒーのCMに出ている期間に、同じAKBとして例えば柏木由紀にGコーヒーのCMの話があっても控えないといけないのである。
さらにその関係はAKB48の冠番組にも影響してくる。「AKBINGO!」、「なるほど!ハイスクール」や「有吉AKB共和国」など彼女達がメインとなるバラエティ番組が増えているが、その際も番組のスポンサーとメンバーのCM出演とに配慮が必要となる。例えば番組の企画で『罰ゲームに野菜ジュースを飲む』というものがあったが、AKBが野菜ジュースのCMに出ていることから変更となったこともあるという。これからもCMの話は増えることは間違いなく、こうしたスポンサーに配慮した調整に関係者は頭をいため「AKBは使いづらい」という声も出ているのが真相のようだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)