エンタがビタミン

writer : miyabi

【エンタがビタミン♪】「グループの素晴らしさ」を実感した、ユニコーン。解散した当時との、心境の違い。

2009年に活動を再開したロックバンド・ユニコーン(UNICORN)。現在の平均年齢は、46.6歳である。各々が自己主張の塊だった解散当時と、今の心境の違いを5月25日放送の『ZIP!』(日本テレビ系)“Showbiz TIME”内で、メンバーが語った。

人気絶頂だった1993年、突然解散を発表したユニコーン。当時を振り返ると、「みんな若い時は、“自分の意見を通したい”という思いだった。」と奥田民生は話す。そのころの彼の心境は過去に私が記事にしているが、奥田は「自分と他のメンバーとの意見の対立から、“投げやり”になってしまった。」とインタビューに答えていた。1993年発売のシングル『すばらしい日々』の歌詞には、当時の彼の思いが表れている。

若い時は「一緒がイヤだった」が、現在は「(一緒が)全然イイ」がメンバー全員の意見である。
ユニコーンはメンバー全員が作詞作曲をし、ボーカルも務める。川西幸一は「自分の曲を他のメンバーが、“どうアプローチするのか”が楽しい。」と語り、堀内一史(EBI)は「メンバーが、喜ぶ曲を作りたい。」と話す。奥田は「ひとりよりグループの方が、曲のバリエーションも広がるし作るモチベーションも違う。」と言い、ライブもソロだと歌うのはもちろん、MCも盛り上げるのも全て自分ひとりなのがキツイと感じる時もあるようだ。

現在のグループとしての団結力は、メンバーが大人になったということもあるだろう。しかしリーダーの阿部義晴の力が大きいのは、他のメンバーも認めるところである。それは意見がぶつかるレコーディングの際に、発揮される。「メンバーが楽しそうにやっているのを見たいし、それが良い作品となってファンに届けられるから。」この思いが、阿部のリーダーとしての自覚に表れているようだ。
このインタビューの間、終始リラックスしながら本当に楽しそうに話すユニコーンの表情がとても印象的であった。
(TechinsightJapan編集部 みやび)