“クイーン・オブ・ソウル” の名で親しまれて来た、ゴスペル系ソウル歌手アレサ・フランクリン(69)。「すい臓ガン」と闘っている彼女が、やっと元気な姿になりファンの前に帰って来た。
19日、イリノイ州シカゴの「The Chicago Theatre」のステージに立ち、マイクを握りしめたフランクリン。一昨年のオバマ大統領就任式典にて愛国歌『My Country, ‘Tis of Thee』を熱唱したことでも分かる通り、ゴスペル界の多くのミュージシャンが尊敬する女性ソウル・シンガーである。
昨年10月までは音楽活動を続けていたフランクリンだが、「すい臓ガン」であることを11月に発表、2011年5月までは活動を休止すると決めた。12月になると、親戚がデトロイトのラジオ局WJBK Fox 2に、「医師からは余命1年も難しいと告げられましたが、アレサは辛い抗がん治療、そして大手術に耐えました」と話していた。
さらにその後、病院に幾度も彼女を見舞った黒人指導者ジェシー・ジャクソン師は、「会話も精神力もしっかりしている。ホールの階段の昇り降りをして体力作りに励んでいる」などと米AP通信に話しており、明るい光が見えて来た。
チケット完売、超満員の19日のステージでフランクリンはファンの温かい拍手と喝采を浴びた。感無量であったに違いない。しゃがれた歌声で、神への忠誠心をソウルフルに歌い続けてきたフランクリン。まだまだ活躍していて頂きたい1人である。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)