エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】「声帯がぶよぶよ」。平家物語の役作りに徹する若村麻由美の女優魂に感動。

女優の若村麻由美(44)が現在、平家物語を演じるために声をつぶしていることが分かった。想像を超えるその努力は聞くもの全員が感動の声をあげたほどだ。

若村麻由美はこれまでも舞台「平家物語の夕べ」に出演している。その第25回目の公演にも出演する彼女はそれに向けて役作りに余念が無い。4月4日のテレビ「ライオンのごきげんよう」に出演した若村は、男の声を出すためにのどをつぶしていると明かして観客や共演者を驚かせた。

番組のオープニングに登場した若村の声はかすれて、ひどいカゼをひいたような状態だった。少し声を張ると聞き取れるのだが、例えるとするとお笑いコンビ、スリムクラブの真栄田の声のようだったのである。
彼女によると舞台で演じるのは木曽義仲と巴御前の2役で、特に木曽義仲は男の声で演じるがために今の声を一旦つぶしているというのだ。
「今の声を一度つぶすと、次はもっと強くなるんです」と若村は説明したが、先日医者に声帯の写真を撮ってもらったところ声帯にある弁がむくんでおり「声帯がぶよぶよですね」と医者も呆れる状態だったという。
だが、公演が5月なのでそれまでには声を作りたいと彼女は気合が入っている。「今の声のもうひとつ先までいけば強い男の声になる」と若村は腹に力を入れて声を張って出した。
その声はほれぼれするような美声で観客からはため息が漏れた。しかし、若村は「今だと、まだ宝塚の男役の声になる」と納得していなかった。

声のトラブルを何度か経験している小堺一機は「偉そうなこと言いますけど」と断りながら「声帯がぶよぶよになったら普通の人は声は出ませんよ」といかに若村の努力が凄いのかを説明した。
そして彼は若村に「さすが仲代先生の教え子さん」と頭を下げたのである。若村麻由美は仲代達矢が主宰する『無名塾』の出身で、小堺はその役者魂を今の彼女に感じたようだ。

『第25回平家物語の夕べ』は5月25日(水)に渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホールで行われる予定。
詳細はNPO法人「原典『平家物語』を聴く会」まで。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)