年末が近づくと大型歌謡番組の企画も増えて楽しませてくれる。12月15日には日テレ系音楽の祭典『ベストアーティスト2010』で幕張メッセからLIVEで人気歌手のパフォーマンスを放送した。
昨年に続き嵐の櫻井翔が司会を務めて盛り上げてくれたが、歌手の紹介で曲名を見失いヒヤッとする場面があったのだ。
日テレ系音楽の祭典『ベストアーティスト』は『1億3000万人が選ぶ!ベストアーティスト』の時代から今年で10年目の開催となる。
昨年は2会場からLIVEで2元中継を行ったが音質の悪いシーンが続いたのが残念だった。今回はそれを踏まえてだろう、以前の幕張メッセへと会場を戻して開催された。
同音楽祭では昨年から人気グループ嵐のメンバー櫻井翔を司会に抜擢しており、こちらは好評だったようだ。今年も継続して彼が司会を務めた。
櫻井翔は「NEWS ZERO」の月曜日担当キャスターとして活躍しており、嵐のパフォーマンス以外でもマイクでのしゃべりは慣れたものだ。この日も笑顔を見せながら歯切れよく登場歌手を紹介して進行していった。
ところが人気グループ、いきものがかりの時である。プロフィール紹介のビデオやアンケート集約が映し出されて、その後櫻井翔はメンバーらと1分程度トークして彼らが今回、メジャーデビュー曲「SAKURA」と連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の主題歌「ありがとう」を演奏することに触れたのである。
そしてボーカルの吉岡聖恵ら3人がステージへと移動してスタンバイすると、櫻井翔がその2曲を紹介し出したのだが…「まずデビュー曲『SAKURA』、そして次に…次に…まずデビュー曲の『SAKURA』…」と次の曲名が出てこないのだ。
櫻井翔の目線などから判断するとド忘れしたのではなく、おそらくカンペが分からなくなったのだろう。
やがて彼は「次に『ゲゲゲの女房』の主題歌『ありがとう』を歌っていただきます」と曲名を言うことができた。ほんの一瞬の出来事ではあるがLIVEだけに歌手としては集中したいところだ。ステージ上の吉岡聖恵にも櫻井翔のアナウンスは聞こえているはずで、やはり気にはなるだろう。
演奏は無事に終了して櫻井翔は「素晴らしい歌声でしたね」と締めることができたのは幸いだった。
櫻井翔は嵐メンバーらと大晦日のNHK紅白歌合戦で司会を務めることになる。今回の出来事を教訓にしてスムーズな進行で盛り上げてもらいたい。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)