モデル、歌手として活躍する土屋アンナ。ステージやテレビで見せる男勝りな面も魅力のひとつだろう。彼女の場合それはパフォーマンスではなく信念に基づくものなのだ。そんな土屋アンナが、ある大物女優の態度を注意したという仰天エピソードを明かした。
10月より深夜枠でスタートした新番組「ピカルの定理」は芸能界でまだ“ピカってない”芸人たちがゴールデン枠を目指して作っていく番組である。
その記念すべき第1回ゲスト(ピカリスト)が土屋アンナだった。レギュラーの芸人たちは、歌手やモデルだけでなく映画『下妻物語』ではブルーリボン賞最優秀新人賞もとった彼女から芸能界で成功する秘訣「ピカルの定理」を聞き出そうとしたのだ。
土屋アンナのこだわりのひとつは「入ってきた仕事は断らずに受ける」ことだという。雑誌やファッションショー、あるいは音楽関連のCD作成やLIVEなど、基本として仕事は選ばずに受けるのだ。
ただし彼女は「映画はいや、待ち時間が嫌い」だと言う。8時間待たされるのもザラだという映画撮影が、性格的に耐えられないようだ。ただ『下妻物語』の際は「照明を手伝ったので面白かった」と嬉しそうに話しており例外だったようだ。彼女は照明助手がするように共演した深田恭子に「白いヤツ(レフ板)をあてたり」あるいは「ケーブル巻いたりしてた」らしいのである。
そんな土屋アンナは、テレビ番組などの収録前に楽屋にあいさつ回りをしたことがないのだ。進行のピース綾部が「芸人の場合は媚びてナンボですから」と楽屋回りは必須だと伝えると、彼女は「大変ね~」と不思議そうにしていた。土屋がスタジオ入りしてもそういう態度だと先輩とケンカになるのではと芸人たちも心配したが、険悪な雰囲気になる前にマネージャーが入って事なきを得るのである。
ところが一度だけ緊迫した状態になったことがある。ある日、土屋アンナはアミアミで肌が露出した衣装を着てスタジオ入りした。するとそれを見たある大物女優が「すごいセクシーだね」と言ったのだ。その口調が明らかに皮肉だと感じた土屋はブチッと切れたのである。
土屋アンナはつかつかとその女優の前に行き「今の言い方謝れ! 私はイヤミをいわれる筋合いはないし、今、傷ついたから謝ったほうがいいと思うよ」と“その”大女優に謝らせたのだ。
その話を聞いて芸人たちも興味津々で、その女優が誰だか聞きたいと盛り上がった。「超大物だと思うよ」と言う土屋アンナに、ピース綾部がこの番組のスタッフは口が堅いから大丈夫だと食い下がった。
すると土屋もあっさりと女優の名前を明かしたのである。その名前を聞いたレギュラー陣の顔色が明らかに変わり「番組が終わっちゃうヨ」と真剣に慌てていた。土屋の口にした女優名は残念ながら「ピー」音が入り放送されなかったのだが、スタッフも初回で番組に終了の危機をつくるようなマネはできなかったのだろう。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)