女優坂井真紀はドラマ、映画、舞台と個性的な演技で楽しませてくれるが、彼女もアイドル歌手としてデビューした頃があったのだ。そんな坂井真紀も40歳となりウイスキーを語れる女となっていた。
坂井真紀の女優としての実力を見せ付けられたのは、映画や舞台よりもバラエティ番組「ココリコミラクルタイプ」で様々なタイプの女性を演じる彼女を見た時だった。同じくレギュラー出演していた松下由樹と、女優の演技のうまさを存分に発揮する姿に感動したほどだ。
そんな坂井真紀は1993年に歌手としてデビューしている。彼女が23歳の時からで残念ながらヒット曲はなかったのだが「恋のザッツワチャドゥ」というタイトルの楽曲も真剣に歌っていた。この頃の経験は彼女の後の演技の幅に大きく影響しているのではないだろうか。
やがて坂井真紀は映画監督、熊切和嘉氏と出会い「青春☆金属バット」、「フリージア」に出演して「ノン子36歳(家事手伝い)」で主演を務めた。
「青春☆金属バット」では主演の難馬(竹原ピストル)が出会うハチャメチャな性格の巨乳で酒乱の女エイコ役を演じていた。(竹原ピストルは当時人気のあったフォークバンド野狐禅のメンバー)
このエイコというのがとんでもない女でいつもトリスウイスキーのビンを持っており、ラッパ飲みしている。主人公は彼女と付き合ったことから強盗するハメになるのである。
坂井真紀とウイスキーといえばそんなイメージがあった。しかし彼女も40歳となりウイスキーの飲み方も変わったようだ。
雑誌『Pen』の10月15日号では特集記事に「なぜこの酒は深く愛されるのか?ウイスキーを語れ。」を組んだ。その中で「ウイスキーに惚れた理由」を坂井真紀が述べているのだ。
彼女は「好きな酒には、なるべく何も混ぜたくない」と語っている。昨今女優、小雪のCMを発端に「ハイボール」でウイスキーを飲むのが流行っているがそれに真っ向から異を唱えたともとれる発言だ。
また「ウイスキーは男性よりも女性に合うお酒。繊細でしなやか、そして奥が深い」とかなりウイスキーの真髄を分かっているようだ。エリコがトリスをラッパ飲みした頃からするとずいぶんと変わったのである。
ウイスキーを愛する芸能人は多く、タモリや福山雅治もウイスキーの深さを語ることがある。女性代表として坂井真紀を加えてウイスキーのCMなど企画してみると面白そうだが。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)