「生協の白石さん」は2005年にベストセラーとなった書籍だが、その白石さんは大学生協の職員で実在の人物だ。書籍化のきっかけでもあるブログは2008年で更新を終えているのだがご本人は今どうされているのだろうか?
ブログ「がんばれ、生協の白石さん!」の内容がネットで話題となり瞬く間にその人気が急上昇したのが東京農工大学の大学生協の職員白石昌則さんだ。白石さんが学生の「ひとことカード」に対して回答するそのウィットに富んだ内容が評判となったのである。
例えば「私はガンダムになれますか?」という質問に対しては「ガンダムは確かに強いでしょうが、操縦されなければ動けません。大学で学んで是非、操縦するか作るという立場で頑張ってください」というようなアドバイスをくれるのだ。学生も、白石さんの回答を楽しみにしておりこのような少しシャレの効いた質問をする者もでてきたのである。
白石さんが知られるようになったのは学生が開設していたブログ「がんばれ、生協の白石さん!」がその発端である。
ネットでその内容が面白いと噂になり、書籍化するまでになったのだ。しかし、管理人である学生が卒業して就職するとともにブログの更新も2008年の3月31日で終わっている。
それから2年が過ぎた今年の8月31日のことだ。テレビ「青春アカペラ甲子園全国ハモネプリーグ」に生協の白石さんが登場した。といっても本人が登場したわけではなく「ひとことカード」の回答が紹介されたのだ。
東京農工大学のアカペラグループ「ルーツ」が地区大会を勝ち進みテレビ出演した。彼らは生協の白石さんへ「ひとことカード」で「どうしたらうまくハモれますか?」と悩みを相談していたのである。
白石さんからは「声量を豊かにするには、日頃から呼吸を大きく行うことを心がけるように」とのアドバイスがなされ、さらに「それには部屋の空気も清潔な方が良い。プラズマクラスター空気清浄機は生協でも好評です」とちゃっかり宣伝も入っていた。
白石さんのあの回答はまだ健在なのである。今も東京農工大学の学生達を元気づけてくれているのだ。
アドバイスを受けた「ルーツ」だが『瞳をとじて』(平井堅)を熱唱したがブロック出場の5チーム中3位となり敗退してしまった。
彼らはこの悔しさをどうしたらよいか? 是非、白石さんに相談してみることをおすすめする。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)