ジャニーズグループの中で今、注目したいのが関ジャニ∞である。嵐、KAT-TUNの人気に押され正直これまでは影が薄かったが、ここに来てその本領を発揮してきた。本来の関西人としてのキャラクターが特徴の彼らだけにバラエティでは抜群の面白さを発揮するのである。だが、それだけに苦労もあるようだ。芸人と行った企画ではあまりの過酷さに号泣してしまった。

ジャニーズが冠となるバラエティ番組といえば、嵐がもっとも活躍しているが、関ジャニ∞も「冒険JAPAN！関ジャニ∞MAP」（朝日系）や「密室謎解きバラエティー 脱出ゲームDERO！」（日テレ系）などで最近は目立って来た。また「HEY！HEY！HEY！」などにゲストとして登場した時は彼らのトークは特に冴えるのだ。

その関ジャニ∞の2人、横山裕と渋谷すばるが8月2日に放送された「お試しかっ！2時間SP」で「道の駅で1位を当てなきゃ進めまテン～千葉県南房編」の企画に参戦した。共演はお笑い芸人のタカアンドトシ、ガレッジセール、勝俣州和（タレント）という、人気コーナー「帰れま10」の常連メンバーである。
今回の企画は道の駅を5か所周り、それぞれで人気メニューの1位を当てるというものだが、いつものように注文した品を完食せねば正解を聞くことはできない。

関ジャニ∞の2人は初めから芸人、タレントに引けをとらないトークでついていった。最初の道の駅「とみうら枇杷倶楽部」では芸人が1発で1位メニュー「びわカレー」、2か所目「三芳村 鄙の里」でも「野菜天ぷら膳」を正解して順調に進んだ。今回は1発で1位をすべて正解すれば100万円のボーナスがもらえるのだ。
3か所目「鴨川オーシャンパーク」での回答者が横山裕の順番となり周囲から期待されたが、惜しくも2位のメニューを注文してしまったのである。100万円を逃した責任を感じて横山の表情も厳しい。しかも次いで渋谷すばるが注文したメニューが9位という結果だったのだ。
さすがにガッカリした周囲から「錦戸くんの方が良かった」という声が出た時だ。横山が毅然と「錦戸はこのプレッシャーには耐えられない」と主張したのだ。『バラエティなら自分達にまかせろ』という彼の気合がこもった言葉だった。

その後は芸人らが僅かにミスをしつつも1位の「地魚漬け丼」を正解、次の「ローズマリー公園」でも1位の「ローズヒップソフト」をスムーズに正解して行く。しかし最終ラウンドの「ちくら・潮風王国」で思わぬ苦戦をすることになったのだ。
その道の駅にある「旬膳 はな房」は海鮮を中心とした“デカ盛り”メニューが人気の店で刺身盛り合わせ、にぎり寿司、丼物などは1品がおよそ5～6人前はある量なのだ。
少しでも早く正解したいところだが、ここでハズレが続き8連敗してしまう。つまり8品を完食したのだ。5品目くらいから状況は目に見えて悪くなり全員が辛そうな表情を見せだした。
最も苦戦したのがやはり経験の浅い横山と渋谷で中々喉を通らない。芸人達から「お前はどこの事務所だ！」と気合を入れられて「ジャニーズですっ!!」と返す勢いで食べきるという状態が続いたのである。

そして9品目の「千倉にぎり寿し膳」を横山が注文した時には隣に座っている渋谷は限界に来ていた。満腹を通り過ぎて喉元まで詰まっているような表情である。全員が寿司を一貫ずつ食べていくが渋谷はどうしても手が出ない。もはや無理と判断したガレッジセールのゴリが無言で立ち上がると手を伸ばして渋谷の分の寿司をパクリと食べて助けたのだ。
ゴリの機転で渋谷は危機を脱したのである。全員の力で寿司盛りを完食し、トシが何位なのかを“天の声”に尋ねるときには、渋谷は手を合わせて泣きながら天を拝んでいたのだ。彼の祈りが届いたのかこの「千倉にぎり寿し膳」こそが1位のメニューだったのだ。これを注文したのが同じ関ジャニ∞の横山というのも感慨深いものがある。

終了してしばし呆然とする横山と渋谷だったが、なりふり構わずチャレンジした彼らの姿を見て芸人たちも見直したに違いない。そして関ジャニ∞の2人は芸人がいかに過酷なチャレンジをしているかを身をもって知ることとなったのだ。それは彼らの今後のバラエティでの活躍にきっと役立つはずなのである。
（TechinsightJapan編集部　真紀和泉）