エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】Wコロン・ねづっち、『即興謎かけ』で大橋巨泉に完敗。意外なコンビ結成秘話も。

「ととのいましたっ」と瞬く間に謎かけを解く『即興謎かけ』で、いま人気爆発中のお笑いコンビ『Wコロン』。ところが誰もが舌を巻く彼らの『即興謎かけ』が、あの超大物タレントにあっさり敗れるという大波乱が起きたのだ。

人気爆発中とは言っても、残念ながら有名なのは謎かけをする”ねづっち”の方。彼が謎かけを披露した後に「ねづっちです」と襟を正す決めポーズが印象に残るのだ。相方の”木曽さんちゅう”はいわゆる『じゃない方芸人』と言えるだろう。

ところが意外なことに、コンビ結成当初「コンビを組んで欲しい」と頼み込んだのはねづっちの方で、『謎かけ漫才』のパターンを考案したのも木曽さんちゅうだというのだ。これについては二人が6月19日放送のテレビ『メレンゲの気持ち』に出演した時に語ったものである。

さて本題に戻ろう。この日の放送では、司会の久本雅美と同じくゲストで共演したタレントの大橋巨泉らが予期せぬタイミングでねづっちに謎かけを連発。これには「僕らをつぶそうとしてませんか?」とWコロンの二人も苦戦を強いられた。

例えば以前同番組のレギュラーだった女優・高畑淳子の話題になると、いきなり大橋巨泉が「高畑さんとかけてなんと解く」とお題を出す。しかし、ねづっちは平然と「ととのいました。高畑さんとかけて茶柱と解く」(その心は)「どちらも縁起(演技)がいいんです。ねづっちです」と答えたのである。

何の打ち合わせもなしに、どんどん難題をクリアしていくねづっち。そんな彼らにいたく感心した様子の大橋巨泉が「ディレクターからも『Wコロンにどんどん突っ込んでくれ』と言われてる」と裏を明かして驚かせた。ねづっちの『即興謎かけ』はどんな時も数秒で解いてしまうので台本があるのかと勘繰りたくもなるのだが、この巨泉の言葉で本当に即興であることが証明されたのである。

ところがそんな彼らに思わぬ事態が起こった。久本が巨泉に「長生きして金婚式を祝って」という話をして盛り上がったときである。金婚式とは結婚して50年目を祝うものである。久本が突然「金婚式とかけて」と振ったのだ。ねづっちも今度は少し考え込むと、相方の木曽が「難しいですねー」と首をかしげて時間を稼いでいた。するとその間に「京都の古い寺と解く」と巨泉が先に答えたのだ。その瞬間、全員が一斉に目を丸くして巨泉を見つめた。誰もがまさか他の者が答えるとは思わなかったのである。気を取り直して久本が「その心は」と巨泉に向けると「五重の塔(5重の10)があります」と答えたのである。

思わぬ事態にいつものリズムを完全に崩されてしまったねづっち。この後で「ととのいました」と切り出すも、もはやその声に勢いはなかった。

「金婚式とかけましてすごくションボリしてる時期と解きます」(その心は)「反省期(半世紀)と言えるでしょう」その内容はいつものテンポより僅か遅れてしまったために先に謎を解かれてしまった彼の心情を表したかのようだった。

良くも悪くも彼らの『即興謎かけ』が”やらせ”ではないことを証明できたこの日のWコロンの二人であった。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)