今回の【ドラマの女王】は、原幹恵主演『嬢王』(テレビ東京系)。前クール『怨み屋本舗 REBOOT』、その前が『湯けむりスナイパー』という、金曜深夜の“お楽しみエロ枠”に2005年に北川弘美でヒットした『嬢王』がパワーアップして帰ってきた。前作はたしか、「夜の蝶が舞い踊るきらびやかな世界」を熱くスリリングに描いていたが、今作はもう、スリリングと言うよりハードボイルド。第5話は冒頭から“純情系”の黒川芽以が灰皿で男をボコボコに・・・・・。
ビジネスジャンプの人気漫画(紅林直・画)のドラマ化である『嬢王』は、『帝王』でもおなじみの倉科遼の作。熾烈な戦いを繰り広げるウォータービジネスの世界のドラマは相変わらず華やかで人気。だから次々作られるのだろうが、記者はもうだいぶ飽きてきている。ほのぼのした『深夜食堂』。の方が好きだ。しかし『嬢王』は、別。今回の主役は2003年「第9回全日本国民的美少女コンテスト」でグラビア賞を受賞し芸能界デビューした原幹恵。いまいち印象は薄いが、グッドウィル「モバイト・ドットコム」のCMでに出演していたといえばお分かりいただけるであろうか。
原演じるキャバ嬢”舞”が、ライバルのキャバ嬢のさしがねにより、カラオケボックスで男に犯されそうになる。その男いわく「このデカパイで男誘ってるんだろ。」そこへ、舞と同居している朋(黒川芽以)が現れ、男の頭めがけて灰皿を容赦なく振り落とし撃退。
根性はあるけど田舎っぽいキャバ嬢・朋役の黒川芽以は、『帝王』にも出演していた。他の出演者よりも一番キャリアが高い。来年公開の映画『ボーイズ・オン・ザ・ラン』では銀杏BOYZ の峯田和伸演じる主人公を惑わす妖婦ちはるを見事に演じている。
その黒川、店ではステキな白いドレスに身を包んでいるが、非常に首が短い。さらに肩幅が広くて背も低い。色白でも無いのでさながら“ツチノコ”のよう。昔、堀ちえみがこんな感じだったのを思い出す。いかにもすぐつかまえられそうな“ドンくささ”が男心をくすぐるのか?本当の勝ち組キャバ嬢とはこういう子なのかもしれない。
その後もイジワルなキャバ嬢がこれでもか!?と出てきて大喧嘩を繰り広げる。電気スタンドを倒して暴れたり、ガラスで怪我したり、その様子はさながら女子プロレスのよう。
ライバルのキャバ嬢・優衣華役の原紗央莉はドイツ人の血を引くクォーターで冷たい雰囲気の美人だが、ホテルのガラスにベタッと“おっぱい”をくっつけられる。まさに体当たり演技だ。今後は、原幹恵と原紗央莉の”原”対決が見どころになるか。
(TechinsightJapan編集部 クリスタルたまき)