中国では昨今、犬をペットとして飼う人も増えているため、犬肉を食べる人も徐々に減りつつあるようだ。しかしこの国で猛威を振るっている家畜の伝染病「アフリカ豚コレラ」の影響で、農村部の飲食店では豚肉の代わりに犬肉、またはウサギの肉を客に勧めているという。『South China Morning Post』『TODAYonline』『Farm Journal’s Pork』などが伝えている。
中国では「アフリカ豚コレラ」によって豚の殺処分が相次ぎ、すでに国内の3分の1の頭数が処分されている。中国の人達の食卓に豚肉は欠かせないほど流通量が多いものの、現在は十分に供給できず、豚肉の価格が高騰しているという。低所得者の多い農村部の飲食店では豚肉料理が値上げされ、庶民には手が出ない状態のようだ。
そんななか飲食店では、豚肉不足の穴を埋めるため犬肉やウサギの肉を仕入れ始めた。『South China Morning Post』によると、江西省万安県にある農村部のほとんどの飲食店では決まったメニューが無く、客が店のキッチンに行って野菜や肉を自分で選び料理人に調理してもらうそうだ。
しかし豚肉は今や高値であることから、店員が「肉が食べたいなら犬肉はどう?」と勧めているとのこと。さらにこの店員は「値段が高い豚肉はお客さんが注文しないんだよね」と明かしている。
かつて農村部の飲食店で提供していた犬肉が再び登場したことについて、