エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】ゆずの原点は“弾き語り” 黒木華や宮野真守が青春時代を思い出し「頑張るぞという気持ちになる」

ゆずが挑戦した日本史上初“弾き語り”ドームツアー『ゆずのみ~拍手喝祭~』は5月11日の愛知・ナゴヤドームから始まり7月7日に福岡ヤフオク!ドームでファイナルを迎え、およそ2か月で全国4カ所8公演を完走した。会場にはドームツアー開催全日の5月10日にリリースした『SEIMEI』のジャケットビジュアルに登場する「YUZZDRASIL(ユズドラシル)」のオブジェがステージ中央にそびえ立つ。およそ30mに及ぶ逆さの大樹は、「生命の起源=ルーツ」である根っこが宙に浮き「さまざまな実=メッセージ」を実らせながら幾重の時代、日々をつないでいくというコンセプトとともに「ゆず」⇔「集まってくれた皆」の繋がりも表している。

前半は北川悠仁と岩沢厚治がギターを抱えて「路上時代」さながらの弾き語りをメインに進行した。福岡のセミファイナル公演では3万人超の観客を左右で「ゆ」エリアと「ず」エリアに分けて、楽しく合唱する感覚は弾き語りならではのものだろう。

また4曲目で北川が「じゃあ夏の歌を」と切り出し「早くも?」と思わせながら、日替わり曲で『センチメンタル』さらに『ひだまり』を披露すれば、終盤に入ってからはいきなり「疲れたから皆で歌って」と『サヨナラバス』を振って観客だけに歌わせたりととにかく身軽だ。

およそ30mの高さ「YUZZDRASIL」の上で歌うゆずの2人

進行を工夫して中盤からは弾き語りを中心に置きながら「映像」「音響」「照明」技術を駆使して様々なステージ展開で飽きさせない。北川が「2人だけでけっこう頑張ってるでしょ!」とアピールするように、バックバンドを入れずに表現できることは全て挑戦したようなライブだった。

観客に手を振る北川悠仁

本編クライマックスを『夏色』で盛り上げてからライブテーマの『SEIMEI』で感動のエンディングを迎え、アンコールで『栄光の架橋』を大合唱してさらに『少年』を披露すると、

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