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writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】近道をと柵を乗り越えた女性、獰猛な犬に噛み殺されるも警察は「自殺」と断定(米)

子育て中の若いママの突然の死。それに続いては隣家の愛犬3匹が安楽死を強いられた。米ミシガン州のある町で起きた突然の悲劇に、住民らは胸を痛めながらも非常に困惑しているもよう。なぜならそのアクシデントは今、「自殺」として片づけられようとしているのだ。

その悲しい事件はミシガン州セントクレア郡のポートヒューロンで今月3日に起きた。隣家の庭で数匹の犬に攻撃されて死亡したのは、婚約者とともに1歳半の娘を育てているレベッカ・ハーディさん(22)。ピットブルおよびピットブル&エスキモーのミックス犬に頭頸部を中心に猛烈に噛みつかれ、レベッカさんはレイク・ヒューロン・メディカルセンターを経てボーモントの大病院に搬送されたが、間もなく死亡が確認された。その後、飼い主の承諾を得て隣家の2匹の成犬と1匹の子犬が安楽死させられている。

ポートヒューロン警察では検視と並行してそのような事態に至った経緯について慎重な捜査を進めていたが、このほど彼らは「獰猛な犬が飼われていることを知りながらその敷地に踏み込んだことから自殺と断定された」と発表。それに関して検視を担当した職員は『Detroit Free Press』とのインタビューに応じ、「レベッカさんは自宅から追い出されるなど家庭的なトラブルに悩んで自殺を図ったことがあるとの情報を元に、不運なアクシデントなのか自殺なのか慎重に調べられた」などと明かしている。

ただし婚約者のマシュー・グラタンさんら遺族は、レベッカさんが買い物から急いで帰ろうとするあまり、近道をと隣家の敷地に入って不運にも犬たちの攻撃に遭ったと考えており、その「自殺」という見方には納得していない。また可愛い娘や婚約者と共にこれから家庭を築こうという若い女性が、顔に激しい損傷を負うそんな痛ましい方法で自殺などするはずがないとして、彼女の名誉にかけてこの件を法廷に持ち込みたいとしている。

獰猛なピットブルが原因でご近所トラブルが発生することも多いアメリカ。この事件については「近寄って噛まれたらそれは自殺とみなされてしまうのか」と首をかしげる者も多い。また「自殺行為」と「自殺」でもニュアンスは異なるもの。警察と遺族の間にある大きな解釈の違いは今後にも解消されるのだろうかと注目を集めている。

※ 画像はnydailynews.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)