エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】映画『永遠の0』のテレビ放送“本編ノーカット”に賛否。「エンディングの『蛍』あってこそ」

映画『永遠の0』が地上波で初放送され多くの反響を呼んでいる。ネットでは、本作を初めて観た人から感動とともに「ノーカットで放送してくれてありがとう」と感謝の言葉も見受けられるが、劇場で観た人からは「ノーカットじゃなかったの? めっちゃカットされてますけど」などの不満も出ている。

2013年12月21日より劇場公開された映画『永遠の0』が、約1年半の時を経て7月31日、『金曜ロードSHOW!』(日本テレビ系)で地上波初放送された

“本編ノーカット”と謳われ放送時間も繰り上げる特別編成だけに、作品を満喫した視聴者からはツイッターで「ノーカットで放送してくれてありがとう」と感動がつぶやかれた。ただ、一部から「本当にノーカットかな? なんか少しでも削ってる気がしなくもない…」「バリバリカットしてんじゃんか」といった指摘も出ている。

なかでも多いのが「エンディングのサザンオールスターズの蛍がカットされていたのが凄く残念だった」「エンディングの蛍あっての永遠の0じゃないの?」というもので、エンドロールとともに流れるサザンオールスターズによる主題歌『蛍』が聞かれなかったことへの不満が噴出したようだ。

番組としてはそれも含めて“本編ノーカット”と告知したのだろうが、予告でも主演の岡田准一の姿にそのメロディーがかぶさって胸を打つほど、『蛍』は本作にとって大きな存在だ。劇場での体験を「最後のヅン!で“永遠の0”と出たあとの音楽とエンドロール。ズルイよと思う絶妙な間がなんとも良くて、エンドロールが短く感じた」と思い出し「やはり映画は映画館で観よう」と再認識する人もいた。

また、エンディング以外でもカットされているシーンがあるという指摘も少なくない。しかし、なかにはテレビドラマ版との記憶と混乱しているケースも出ており、実際にカットされていたとしても短いシーンと思われる。やはり、エンドロールの『蛍』が流れなかったことへの不満の方が大きい。

ちなみに、今回のテレビ放送を観て、主人公・宮部久蔵役の岡田准一やその孫にあたる佐伯健太郎役の三浦春馬はもちろんだが、特攻の際に宮部に命を救われた大石を演じた染谷将太にも注目が集まっている。本作を劇場で4回観たという人でも改めて感動したというから、観るたびに新たな発見があるらしい。

金曜ロードSHOW!』では8月14日にアニメ映画『火垂るの墓』を放送する予定だ。映画『永遠の0』も同じようにこれから何度も放送される作品となるだろう。その時は、エンドロールも流れることを期待する。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)