ヒトの睾丸を食いちぎるとして恐れられてきた「パクー」という淡水魚が、このほど米フロリダ州で釣りあげられた。もはや世界中に生息しているのではないかとして波紋を広げている。
南米に生息とされているものの、近年は北欧のエーレスンド海峡や米イリノイ州の湖で発見されている「パクー」と呼ばれる淡水魚。パプアニューギニアでは男性が睾丸を食いちぎられる被害が報告されており、“testicle-eating fish”あるいは“ball cutter”という異名で世界的に恐れられるようになっている。
このほど米フロリダ半島サラソータのフィリッピ・クリークで、漁師のトム・リグビーさんがそのパクーを釣りあげ、現在付近の海水浴場では男性に対し“股間を守り、決して裸で泳がないように”との注意が呼びかけられている。地元メディアの『WWSB』が伝えているところによれば、当時のトムさんにはパクーについての詳しい知識がなく、「20分も暴れたほどの獰猛な魚。コイツに指をちぎられるのはゴメンだ」として、写真だけ撮影すると海にリリースしている。その後「モート・マリーン研究所&水族館」に照会を入れ、彼はそこで初めてヒトの睾丸を狙う恐ろしいパクーの話を知ったという。
パクーの体長は最大90cm、重さが25kgと大きく、ピラニアの仲間とされるが彼らのように歯が尖っておらず、ヒトの犬歯や臼歯のような歯がびっしりと並んでいることが特徴だ。生息地が南米から世界に広がっていることについて、専門家らは「ペットとして購入したものの、飼い主が無責任にも手放したということでしょう」と眉をひそめる。
ただし、パクーが「ヒトの睾丸を食べる」という生態については、あくまでも噂とする説もある。
※ 画像はwtxl.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)