エンタがビタミン

writer : naomaru

【エンタがビタミン♪】「アンジェリーナ・ジョリーは過激すぎる」。乳がん克服の山田邦子が警鐘。

米女優のアンジェリーナ・ジョリーが、遺伝子検査により将来のがんリスクを低減させるために両乳房を切除したのは記憶に新しい。このアンジーの決断に、2007年に乳がんと診断されたタレントの山田邦子が「過激すぎる」と警鐘を鳴らした。

タレント・山田邦子が自ら体験した乳がん克服までの軌跡を、13日放送のラジオ番組『垣花正 あなたとハッピー』(ニッポン放送)で明かした。

16人に1人が乳がんになるという今の日本。山田も2007年に出演した健康系テレビ番組で自身の乳房を触診した際に、しこりに気づいた。仕事なのに体重を測ったり採血されることは面倒だと思っていたが、その番組に出演したことで乳がんが発覚したのである。

出演後、病院に行った山田は自身に3つのがんがあると告げられた。2回の摘出手術と放射線治療、ホルモン療法を受けたが、なかなか終わらない治療に鬱々とした気分になることもあったという。発熱したり気分が悪くなると「再発では?」と涙が出ることもあったそうだ。しかしある時、「涙が出るのは生きているから」と気付き、以降生き方が変わったと明かした。

そんな山田は、先日遺伝子検査によりがんリスクを低下させるために両乳房(乳腺)を切除したと公表したハリウッド女優・アンジェリーナ・ジョリーについて、「過激すぎる」と警鐘を鳴らした。実は山田自身も術後、祖母も乳がんだったことから気になり、同様の遺伝子検査を受けていた。その頃の日本では同検査が行われておらず、少しの血液を米国に送り1か月後に結果が出て費用は30万円ほど掛かったという。結果的に「遺伝子が原因ではない」ことが判明した。米国は豊胸手術や再建手術が盛んなのでアンジーは乳房切除の道を選択したのかもしれないが、日本では乳房は残せるものは残すという考えが主流。アンジーの決断は、そういったお国柄も関係しているのではと語り、山田は「(今の日本の医療では)おっぱいは、なかなか失いませんよ」と焦らず治療することが大切と訴えた。

12日、厚生労働省の諮問機関は乳がんで乳房を全摘出した後の再建に使用する人工乳房について、7月から公的医療保険を適用することを承認した。日本人女性の16人に1人が乳がんにかかると言われる今、乳がんへの関心はますます高まっている。日々の触診や定期検診を受けることが大切のようだ。
(TechinsightJapan編集部 佐々木直まる)