エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】「出たっ、ゆとり世代」発言が許せない。新成人がSMAPに不満明かす。

今年新成人を迎えた平成4年・5年生まれの男女100人がテレビ番組『SMAP×SMAP』のスタジオに集まった。日ごろ感じる不満や不安を相談する企画で放送では数名の本音が紹介されたが、SMAPも率直に答えて興味深い内容となった。

アイドルグループ・SMAPのメンバーも35歳から40歳となる。1月28日の『SMAP×SMAP』特別企画“新成人×SMAP”では「新成人!二十歳のホンネにSMAPがアツく答える!」をテーマに率直なやりとりが続いたが、10代からジャニーズアイドルとして活躍する彼らならではのアドバイスが聞かれたのだ。

新成人世代ならではの声が、「大人の『出たっ、ゆとり世代』」という言い方についての不満だ。新成人のある女性は「気づくと土曜日が休みになっていたりと、大人たちが勝手に“ゆとって”いたのに、私たちが成長すると『やっぱり、ゆとりは失敗だった』と言い出す」とその過程を指摘する。

その上で、例えばアルバイトで「領収書を“マエカブ”で書いて」と頼まれた時に『(株)』とは知らず『マエカブさん』と勘違いすると、「全然違う。これだからゆとり世代は困る」と言われたのだ。彼女は「知らないから仕方ない」と“ゆとり世代”を持ち出すことに納得できないと主張した。

香取慎吾は彼女の体験談に「最初は知らないから当然だよね」と共感すると、「僕たちの頃も『今どきの若者は』とか言われた。でも、誰でもそうやって学んできたはずなのに」と語った。稲垣吾郎も「僕らの頃は“新人類”とか言われたね」と自らの経験を思い出してうなずいていた。

ただ、木村拓哉が「正直なところ、言葉には出さなくても『ゆとり世代か…』と思うことはある」と明かしたように、その年代を“ゆとり世代”と意識してしまう大人が少なくないことも確かである。今一度、彼らの気持ちになって“ゆとり世代”のイメージを考え直してみる必要がありそうだ。

新成人からは他にも「20代の間にやっておくべきことが分からない」という質問があり、これには香取が「やっておくべきことなんて分からなかった。考えたことも無いし、目の前に与えられたことを何とかクリアしようと頑張った」と自らの20代を振り返った。そんな彼も「苦しいことも楽しいことも量は変わらない。より楽しみ方が分かるようになったので今の方が楽しい」と答えており、30代は充実しているようだ。

香取は新成人の「やりたい仕事につけるのか不安だ」という悩みに対しても、「分からないことの不安を考える時間がムダだよ」とアドバイスしている。彼もまた「不安で不安でムダな時間をいっぱい過ごした」と自分の経験を明かすと、「でもやってみて、なんとか成功した時の気持ちよさ! 不安だった時間がバカみたいだと思った」という。

「逆に失敗してもそれが経験になるが、その前に不安を考える時間はなんの経験にもならない」、「考え過ぎてわけが分からなくなったら、考えることをやめて寝るか好きなものを食べるかして切り替えたほうが良い」という香取の言葉には、新成人も聞き入ったのである。

冒頭に中居正広はSMAPのリーダーとして「僕たちはこういう仕事をしているから、みなさんの悩みにどれだけ答えられるかわからないけど…」と前置きしたが、がむしゃらに10代から20代を走り抜けてきた彼らのアドバイスは説得力があった。新成人がこれから仕事や遊びをこなす上で大切なアドバイスとなったのではないか。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)