LiLiCoが映画コメンテーターとして活躍する前には、車の中でホームレス生活を続けていた。彼女はその頃にショーパブで働いたこともあるが、その店のママは“しょこたん”こと中川翔子の母なのだ。当時ママだった中川桂子さんが、テレビ番組でLiLiCoとの出会いを語った。
『王様のブランチ』に映画コメンテーターとして出演するLiLiCoは、快活でパワフルなキャラクターで人気だ。その彼女が2010年に自著「ザリガニとひまわり」で半生を綴っており、最近はテレビ番組でもアイドルを目指して18歳で母国のスウェーデンから単身来日したことなどを話している。
特に日本で演歌歌手としてデビューしながらも売れず、数年間を車の中で過ごしたというホームレス生活時代の話は世間の関心を得た。LiLiCoがその頃にアルバイトしていたショーパブのママだった中川桂子さんが、12月7日に放送された『中居正広の金曜日のスマたちへ』でその頃の様子を話してくれたのだ。
当時、ママの店で働いていた子から「すごく可哀そうな子がいるからテレビを見て」と言われたのがきっかけだった。桂子さんは深夜番組に出ていた子(LiLiCo)が、“氷の中にある1万円札を舌で溶かしてゲットする”企画に挑戦するのを見たのである。桂子さんは「その子が一番真剣にやっているのを見て『これは可哀そうだ』と思い、一番高い時給で雇いました」と振り返る。車でホームレス生活を送るLiLiCoが、どれだけ救われたことだろう。
今年の11月にはLiLiCoが『笑っていいとも!』のテレフォンショッキングに初出演を果たした。憧れのタモリと対面した彼女に、中川桂子さんはツイッターで「LiLiCoは車の中で生活しながら、私がやってたお店で5年も働いてくれました。本当に良かった。涙が止まりません」と祝福している。
『金スマ』のロケで久々に再会したLiLiCoと桂子さんは、当時のショーパブのパフォーマンスを再現してくれた。「ダブルソーセージですっ」と2人はホットドッグの着ぐるみで登場すると、男性アナウンサーを客にみたててカラオケで歌いながらノリノリ状態で楽しんでいた。
桂子さんは「お店の3分の1はコスプレ衣装部屋だった」、「雪を1トン降らせたこともある。1回に10万円かかるのでいつも赤字だった」と当時の盛り上がりを話しており、LiLiCoはこの店で多くのものを学んだようだ。今のLiLiCoがあるのは、中川桂子さんのおかげといっても過言ではないだろう。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)