エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】「殺されると思った」。怪優・山田孝之の“圧倒的なりきり”に恐怖した大島優子。

映画『闇金ウシジマくん』に主演する山田孝之と共演する林遣都と大島優子が撮影中の苦労を語った。山田は闇金のウシジマ社長に成りきる為に「真夏でも汗をかかない」など、相当な努力をしたという。そうして完成したウシジマの迫力は大島優子が「殺されると思った」というほどだ。

漫画がテレビドラマ化されて話題となり、ついに映画『闇金ウシジマくん』として公開されることになった。主人公の闇金業者『カウカウファイナンス』の社長ウシジマを山田孝之は見事に再現している。8月18日にテレビ『王様のブランチ』で出演者の山田孝之と林遣都そして大島優子にインタビューが行われた。

原作漫画と山田孝之が扮するウシジマの写真を並べたが目つきまでそっくりなのだ。山田孝之はそんなウシジマの役作りでのエピソードを明かした。撮影はちょうど真夏の時期だった。彼はウシジマの冷徹なイメージを出すために汗をかかないように努力した。しかし、汗はどうしても滲んでくる。山口雅俊監督も「もう、汗は流していいよ」と言ってくれたが、身体を氷で冷やすなど見えない努力もあり、山田は「汗をかかないウシジマ」を演じきったのである。

出会いカフェで働く鈴木未來(みこ)を演じる大島優子が今回の撮影で一番緊張したのがそんなウシジマ社長と対面する場面だったという。完璧な役作りをした山田孝之から睨まれた時、彼女は「初めて“殺される”って思いました」というほどの衝撃を受けたのである。大島は「最後までウシジマ社長には慣れませんでした」と撮影が終わるまでその緊張から解かれなかったことを明かしていた。

イベントサークル代表の若者、小川純役の林遣都も「ハードな撮影でした」と現場の過酷さを語った。林は「毎日、死ぬ気で生きているギラギラした役だったので心身ともに疲れました」と話しており、彼も役に入り込み苦悩したようだ。

そんな役者達を和ませようと座長である山田孝之はいろいろと努力したのである。例えば「現場がギスギスしないように」と彼は大島優子についてWikipediaで検索して『あだ名は“コリス”』ということを調べた。早速、現場で「コリスっ」と大島に声をかけたが「あ、それで呼ばれたことありません」とあっさり指摘されてしまった。山田もめげずに「じゃあ、あえてそう呼ばせてください」と“コリス”と呼んでいた。しかし大島は「シリアスなあの顔で呼ばれるとちょっと冷たい感じが…」と感じていたらしい。今になってそれを明かされた山田は苦笑するしかないようだ。役になりきるがために、周囲からも怖くて冷たいメージでとらえられていた山田孝之だが、素顔はお茶目な面もあるようだ。

そんな様々なエピソードも含めて無事に撮影を終了した山田孝之は「社会のいろいろな面を知っていただき、これからの人生に役立てていただければ」と語っていた。映画『闇金ウシジマくん』は8月25日から公開予定となっている。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)