イタすぎるセレブ達

writer : techinsight

【イタすぎるセレブ達】サルマ・ハエック、仏政府から栄誉ある「ナイト」の称号を授与されることに。「なぜ彼女が? 」と疑問視する声も。

女優サルマ・ハエック(45)が、フランスの最高勲章であるレジオンドヌール勲章の「シュヴァリエ(騎士、ナイト)」の称号を授与されることになった。

メキシコ出身のハリウッド女優、サルマが「ナイト」の称号を受けることになった。1日、仏サルコジ大統領により800人にのぼる今年の同勲章の受章者リストが発表されたが、彼女はその中の1人として「映画監督で、プロデューサー。また23年間にわたる慈善団体のアクティブメンバー」と記されていたそうだ。

レジオンドヌール勲章は1802年にナポレオン・ボナパルトによって創設されたもので、フランスのために卓越した功績を残したフランス人を中心に表彰するもの。仏大統領が決定し仏政府から授与されるが、外国人の場合、5段階の階級の下からシュヴァリエ、オフィシエ、コマンドゥールの3種類が「フランスとの経済や文化交流の発展に寄与した人物」に送られる。ハリウッドからはこれまで、クリント・イーストウッドやロバート・レッドフォード、またロバート・デニーロやジェリー・ルイスらが同じ「シュヴァリエ」の称号を受章している。ちなみにこれまでの外国人受章者約1500人のうち、およそ1割が日本人(文化人、音楽家など)である。

サルマはグッチ、イヴ・サンローランなど高級ブランドばかりを傘下に持つ仏ファッション業界流通大手のPPR社のCEOであるフランソワ・アンリ・ピノー氏(49)を夫に持ち、ピノー氏がサルコジ大統領の親しい友人であるために選ばれたのでは?という声も出ている。しかし、それにしてもなぜサルマが受章するのか、疑問視する声がすでに噴出しているようだ。

英『デイリー・テレグラフ』紙は、今年の受章者リストの内容に腹を立てて、サルコジ氏の所属する与党国民運動連合の重鎮政治家アンリ・トーレ氏(78)が自らの受章を辞退したと伝えている。トーレ氏は「受章する意味のない人々が、沢山ノミネートされている」と怒りをあらわにしている。

同紙ではフランス国内の各新聞の論調もトーレ氏と同じで、「サルコジ大統領が国民の人気取りをしようとしているのでは?」、「これではナポレオンが怒って墓を返上しかねない。」などと報じている、と紹介している。

授章式は数週間以内に仏エリゼ宮殿で行われ、サルコジ大統領が自らメダルを手渡すことになっている。サルマの義父にあたる、PPR社創立者のフランソワ・ピノー氏(75)も、同じ授章式で上から2番目の「グラントフィシエ(大将校)」の勲章を受けることになっているそうだ。
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)