エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】「言ってはいけない…」。山本太郎を迎えた番組で“反原発”巡り女性タレント達が激論。

年末に放送された『ゴロウ・デラックスSP』に、俳優の山本太郎が出演した。彼が“反原発”を意思表示するまでの経緯も明かされ興味深い内容となった。共演していた三船美佳、山口もえといった女性タレントも、山本の熱さに触発されたかのように激論を展開した。

山本太郎は東日本大震災後に福島第一原発の事故に対して『原発反対』とツイッターに書き込んだのがきっかけとなり、所属事務所を辞めて現在は個人で活動している。

12月29日に放送された『ゴロウ・デラックスSP』では、その山本太郎をゲストに迎えて震災後の彼の言動を追った。彼が『原発反対』をツイッターに書き込んだのは、ソフトバンクの孫正義氏のツイッターで「原発に反対か? 賛成か?」と投げたつぶやきを目にしたことがきっかけだった。

しかし、その根底には山本太郎が母親から『正義』や『信念を貫く』姿勢を大切にして育てられたことにあるようだ。彼がツイッターに『原発反対』と書き込んだことは、瞬く間に話題となり所属事務所にも「売名行為だろう!」などの抗議の電話が殺到した。身の振り方に迷った彼が、久々に母親に電話すると「あなたの信念を貫いて、やりたいようになさい」と激励されたという。

その言葉で決心した山本太郎は、事務所の社長に電話して辞める意思を伝える。社長は「もう少し考えてみたら」と言ってくれたが、彼は「これからはもっと行動にも移したいので、迷惑はかけられない」と辞める決意を曲げなかった。その後、反原発活動のデモに参加する彼の姿がニュースに流れるなど、山本太郎は反原発運動の顔として印象を強めて行ったのだ。

「福島、そして日本の将来はどうなるのか?」さらに疑問を深めた彼は、旧ソ連のチェルノブイリ原子力発電所も訪れて原発事故後25年経つ状態を目にした。そしてスタジオでその様子を報告すると、「福島だけでなく他の県でも原発事故が起きればこういう状況になる」と改めて原発廃止を訴えたのである。

山本太郎の話を受けて、三船美佳が「原発は廃止した方が良いとは思っていても、言ってはいけないような空気がある」と辛い心境を明かした。それに対して山口もえが「言ってはいけないことはないと思いますよ!」と強い口調で反論したのである。彼女のおっとりとしたイメージとは違った強い主張が印象的だった。2人とも子どもがいる母親として将来に原発事故の不安を残したくはないという気持ちは同じだが、タレントとしてその表現方法は迷うところだろう。

この後、経済評論家の森永卓郎氏と山本太郎の討論も組まれた。森永氏は「急速な原発廃止で経済不安を起こすと、そのことで自殺による死者が増える可能性が高い」と山本太郎の『原発廃止』の主張が急ぎすぎると指摘した。最終的には森永卓郎も『原発は廃止した方が良い』とは考えているが、現在の原発が廃炉する寿命を迎えるまでは稼動させるべきとの意見だ。

「命が脅かされるのだからすぐにでも廃止すべき」という山本と意見は食い違ったが、大枠で『原発廃止』との方向性を確認して時間切れとなった。

山本太郎は、12月28日に放送された特別番組『ビートたけしのガチバトル2011』にも出演している。ビートたけしが「山本太郎ちゃんは民意の代弁者」と彼を迎えたが、番組は大学教授陣が激論を戦わせて山本太郎の影も薄れてしまった。

この2つの番組は同じ“原発問題”をテーマとしているが、『ゴロウ・デラックスSP』が専門家を交えなかったことでタレントも声が出しやすかったようだ。山本太郎に限らずとも、出演者が原発問題に対して普段は発言しにくい本音を出せる場が増えることを期待したい。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)