writer : techinsight

消費電力の「見える化」で省エネ対策を Web上で管理節電を実現、スマート電源タップ登場

夏場の電力不足に備えて、是非とも普及してほしい製品だ。企業の節電対策に必須のアイテムが登場した。

電流センサーを専門に扱うマルチ計測器株式会社は、この夏の節電・省エネルギー対策を実現するスマート電源タップの新製品「iSockets」を開発し、販売を開始した。電気製品ごとの消費電力を「見える化」し、インターネットを介して電源をON/OFFするなど、自動管理を実現する。

スマート電源タップとは、コンセントに接続した電気製品ごとにどれだけの電力を消費しているかを測定し、インターネットを介してリアルタイムで知ること(=見える化)ができ、さらには電気製品の電源のON/OFFまでもWeb上から遠隔操作できるもので、節電・省エネルギーを実現する電源タップだ。

省エネルギーには欠かせない電力モニターや、太陽光発電システムのパワーコンディショナー(=変換装置)などに数多く使用されている電流センサーの専門メーカーであるマルチ計測器株式会社も、こうしたスマート電源タップを製作・販売している。

今回新たに作られた「iSockets」は、このスマート電源タップの機能をさらに進化させており、稼働スケジュールを設定することで電気製品ごとの消費電力の自動管理をすることができるようになっている。稼働時はもちろん、待機電力の測定および管理も可能だ。

通信にLANを利用するプラグアンドプレイであるため、専用のインタフェースは不要だ。さらに、「iSockets」ではSDカードを使用し、LAN接続ができない場合にも10分間隔で消費電力データを記録できる。これにより、よりいっそう節電効果が高まることが期待される。

今や、CO2など温室効果ガスの排出削減など世界的に省エネルギー意識が高まっており、太陽光発電など自然を利用した低炭素エネルギーの活用は無論のこと、省エネルギー意識を高めるため「消費電力の見える化」の推進が必要となっている。わが国においても省エネルギー法の改正によりエネルギー使用量の報告義務を負う企業の枠が拡大されることで、その対象企業は全体の50%にまで増えると見込まれている。

空調や照明の消費電力にとどまらず、コンセントに差し込んで使用するパソコンやコピー機、ファックスなどOA機器の消費電力についても、きちんとしたデータ管理と節電対策が必要となる。スマート電源タップはもはや企業にとって必須のアイテムとなっている。せっかく使うのなら、自動管理も便利な「iSockets」をオススメしたい。「iSockets」の標準小売価格は税別29800円で、マルチ計測器株式会社のホームページ上(http://www.multimic.com/)より注文できる。
(TechinsightJapan編集部 鈴木亮介)