エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】トイレの神様が大ヒット。一躍有名になった植村花菜が感じた街の人々の意外な反応とは?

『トイレの神様』は今年の春辺りからラジオを通して全国で話題となり今もヒット中の楽曲である。その作者で歌手の植村花菜がテレビ「笑っていいとも!」に出演して楽曲にまつわるエピソードを語った。

『トイレの神様』は植村花菜が祖母との思い出を歌いこんだものでラジオなどで流れると「涙が出た」、「おばあちゃんを思い出した」と反響が大きく全国で愛される曲となった。
その植村花菜が11月17日の「笑っていいとも!」のテレフォンショッキングに登場して祖母とのエピソードを詳細に話したのだ。これまでも『トイレの神様』の詩ができるまでのいきさつは語っていたが、タモリの軽妙なトークでさらにリアルな内容を明かしてくれた。

植村花菜は4人兄弟の末っ子で、小学校3年生の時に祖母と2人暮らしをすることになる。祖父が亡くなり祖母がひとりで暮らすのは寂しいだろうと花菜が一緒に暮らすことになったのだ。
2人暮らしといっても実は実家と祖母の家は隣接しており「5秒くらいで行ける」のだった。

植村花菜はその頃から将来は花嫁になるのが夢で「気立ての良い花嫁になる」ことを目指して毎日、料理・掃除・洗濯を率先してやったという。しかし「トイレ掃除だけは好きになれずにやらなかった」のだ。
そんな孫を見て祖母が話してくれたのが、トイレの女神様の話だったのである。植村花菜が関西弁で再現した祖母の言葉が次のようなものだった。
「カナな。トイレにはものすごいキレイな女神様がいて。毎日嫌がらないでトイレ掃除頑張ったらあんたもその女神様みたいに将来べっぴんさんになれんねんで」
祖母は語り聞かせると「だから毎日トイレ掃除しいや」と孫を諭したのだ。

小学生だった植村花菜は祖母の話を聞いて目を輝かせた。
おばあちゃん、マジで! カナきょうからトイレ掃除むちゃ頑張る!」彼女はその日から家のトイレも学校のトイレもウキウキして掃除したのである。

『トイレの神様』では後半に成長した植村花菜が祖母と衝突して家を出る場面が歌われる。これは前述のように「5秒くらいで行ける」実家に帰っていたので実はそれほど深刻な状態ではなかったようだ。
彼女も中学生から高校生の頃には家族の大切さも感じるようになり、自分ひとりが祖母と暮らすことに疑問を感じ出したのだ。その頃になると祖母とケンカすることもあり「もう、私出て行くワ!」と啖呵を切って飛び出すのだが、帰る先は5秒で着く隣の自宅だったというわけである。
このように、自宅と祖母宅が隣同士だったので反抗期の彼女も全く離れてしまったわけでは無いのだ。それを知ると『トイレの神様』の内容がよりほのぼのと温かく聞こえるのである。

いまや全国で『トイレの神様』の知名度は85%を超えるとも言われ、紅白への出場も期待されている。それほど人気者となった植村花菜にはある悩みがあるというのだ。
彼女は街中をギターを背負って今までどおりに歩いても、いまだに一度も声をかけられず、気づかれもしないのである。関西人らしく話も好きなタイプの彼女は「声をかけられるのを待ってる」ほどで「立ち話で話し込もうくらいの気持ちでいる」と言い切った。

もし植村花菜が紅白出場となると楽曲だけでなく彼女の顔も広く知られるので、今度は街中を歩くのが難しくなるかもしれない。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)